東京の中径角形鋼管が強めの横ばいで高止まりしている。黒皮(2・3×100×100)は19万5000〜7000円、カラー(同)は20万9000〜21万1000円どころ。角形鋼管はビルや店舗の柱・梁など鉄骨造の構造材に使う品目で、日刊鉄鋼新聞はメーカーのコスト上昇分の価格転嫁が「道半ば」の状態と伝えている。

一方でステンレスは値下げが続く。日本製鉄は9月契約のステンレス鋼板店売り価格で、ニッケル系冷延薄板・厚中板をトン1万5000円値下げした。値下げは2カ月連続で、原料価格指標を反映する「アロイリンク方式」による改定。クロム系冷延薄板は据え置いた。ステンレスは厨房設備や建物外装の金属部材にも使われ、鋼種によって値動きが分かれている。

関東地区の異形棒鋼メーカー各社は、値上げの早期浸透に本腰を入れている。コスト高が続き収益悪化に歯止めがかからないための対応で、鉄筋を使う工事の発注側は価格転嫁の動きを注視する局面が続く。このほか関東の鉄スクラップ輸出入札は1トン4万8113円で2万トン落札、前月比973円安となり、円高の影響を受けつつも下値は底堅い。日刊鉄鋼新聞の調べでは8月の主要鋼材流通量は営業日数の減少もあって前月比「微減」の回答が過半を占め、9月の見通しは「微増」が優勢という。

木材相場も動いている。北関東・栃木県の杉柱取り丸太は9月初めに1立方メートル1万9000円(市場渡し)まで上昇し、6年ぶりの高値水準に達した。合板は7月の供給量が42万7231立方メートルで前月比3.7%減となり、国産合板は5カ月ぶりの生産超過になったと日刊木材新聞が報じている。

建築工事の単価自体も上昇が続く。1〜7月累計ではRC造が前年同期比17.4%、S造が3.2%上昇した。人手をより多く使うRC造の方が上げ幅が大きく、省力化製品の採用拡大が資材費側の上昇にもつながっているという。