今週の建材相場は、木材で合板の値上げの動きが出て、鋼材はメーカーで方向が分かれた。針葉樹構造用合板は大手が7月に上げの姿勢を強め、鋼材では大阪製鉄が一般形鋼を据え置く一方、愛知製鋼がステンレスを引き上げた。
木材は針葉樹合板が7月に5%上げの動き
国内の大手合板メーカー各社が、針葉樹構造用合板を7月に値上げする姿勢を強めている。日刊木材新聞によると、12ミリ厚の3×6判で6月比5%、1枚あたり50円の値上げに動いている。構造用合板は木造の床や壁、屋根の下地に広く使う基本の建材で、上げ幅がそのまま木造の下地材の仕入れに乗る。
合板は市況表の確定値が広くは公開されないため、確定数値でなく方向として押さえる。国産の構造用合板がメーカー主導で上げに動いており、下地材の発注は品目ごとに単価を見直す局面が続く。
鋼材は大阪製鉄が据え置き、愛知製鋼はステンレスを上げ
大阪製鉄は8月契約の一般形鋼を据え置いた。対象は山形鋼や溝形鋼などで、7月契約でトン3000円上げたのに続く動きを見送り、2カ月ぶりの据え置きになる。コスト高は続くものの市況の戻りが遅いためで、次月以降の値上げは検討を続けるとしている。一般形鋼は鉄骨造の柱や梁、母屋などに使う。
愛知製鋼は8月契約からステンレス形鋼・丸棒を系統別に引き上げる。日刊産業新聞によると、ニッケル系が約5〜7%、モリブデン系が約15%、クロム系が約5%で、原料価格の高止まりを転嫁する。ステンレス形鋼は手すりや建築金物、外構の部材に使う。
| 品種 | メーカー | 8月契約の動き |
|---|---|---|
| 一般形鋼(山形鋼・溝形鋼など) | 大阪製鉄 | 据え置き(2カ月ぶり、次月以降は検討) |
| ステンレス形鋼・丸棒 | 愛知製鋼 | ニッケル系約5〜7%・モリブデン系約15%・クロム系約5%上げ |
鉄骨に使う一般形鋼は据え置きで一服したが、原料高を受けたステンレスは上げが続く。同じ鋼材でも建築の構造材と金物類で仕入れの向きが分かれている。
樹脂系はナフサ高の転嫁が続く
樹脂系の建材では、原料ナフサの高止まりを受けた値上げが今週も出た。積水化学工業は雨水の貯留・浸透材「クロスウェーブ」を10月から15%以上、強化プラスチック複合管「エスロンRCP」を10月から10%以上引き上げると発表しており、地中の排水や外構の資材にかかる。



