東京製鉄が10月19日付で2026年11月契約分の販売価格表を公表し、建材・鋼板の全品種を1トンあたり3000円引き上げた。8月から10月の契約分まで価格を据え置いていたH形鋼や異形棒鋼などの条鋼類は、7月契約分以来4カ月ぶりの値上げになる。ホットコイルや厚板などの鋼板類は、10月契約分の2000〜3000円に続き2カ月連続の値上げ。

建材はH形鋼・異形棒鋼・角形鋼管とも3000円高

10月契約分(9月14日付)と11月契約分(10月19日付)の主な建材の単価は次のとおり。単位は1トンあたりの円で、エキストラ(鋼種やサイズによる加算)は含まない。エキストラの額は10月契約分から変わっていない。

品種 サイズ 10月契約 11月契約
H形鋼 細巾 150×75〜500×200 116,000円 119,000円
H形鋼 中巾 148×100〜294×200 116,000円 119,000円
H形鋼 中巾 340×250〜488×300 118,000円 121,000円
H形鋼 広巾 100×100〜350×350 116,000円 119,000円
溝形鋼 150×75〜250×125 117,000円 120,000円
角形鋼管(トウテツコラム) 200×200〜400×400、板厚16mm 130,000円 133,000円
U形鋼矢板 TSP-Ⅱ・Ⅲ・Ⅳほか 125,000円 128,000円
異形棒鋼 D10 94,000円 97,000円
異形棒鋼 D13〜D25 93,000円 96,000円
異形棒鋼 D29・D32 94,000円 97,000円

角形鋼管のトウテツコラムは板厚6.0〜12mmが131,000円、19mmが135,000円、22mmが137,000円で、ここも各3000円上がった。条鋼類は7月契約分でH形鋼・異形棒鋼を3000円上げたあと、8月・9月・10月契約分と3カ月同額だった。

鋼板類も全品種3000円高

品種 サイズ 10月契約 11月契約
ホットコイル 1.7≦t≦22.0mm 103,000円 106,000円
酸洗コイル 1.7≦t≦6.0mm 109,000円 112,000円
熱延鋼板 2.3≦t≦6.0mm 108,000円 111,000円
縞鋼板 3.2≦t≦6.0mm 111,000円 114,000円
厚板 9.0≦t≦40.0mm 110,000円 113,000円
厚板 65・70・75mm 114,000円 117,000円

価格表に載る溶融亜鉛めっきコイル(Tジンク)も各サイズ3000円上がり、板厚0.3〜0.4mm未満は151,000円になった。製造時のCO₂排出を抑えた同社の鋼材「ほぼゼロ」の加算額は、全品種1トンあたり5,900円で10月契約分と同じ。

エネルギー高による諸資材の上昇を理由に挙げる

同社は市況情報で、中東情勢の長期化で原油やLNGなどのエネルギー価格の上昇が続き、燃料費や電力代にとどまらず諸資材の価格が上がっていると説明した。物価が費用の上昇に押されて上がる流れは今後も続くとみている。

建築向けについては、需要期を迎えて堅調で、データセンターや半導体工場向けの大型投資も計画されており、中長期的に鉄骨の需要が高まると予想する。鋼板類は、需要自体は力強さを欠くものの、世界的なインフレや原料炭の高騰を背景に国内外の鋼材メーカーが価格を見直しているとした。輸入鋼材は、反ダンピング(不当廉売)調査の前の駆け込みがみられるものの、中期的には増加に歯止めがかかっているとし、海上運賃の高騰で輸入材の運賃込み価格も上がっていると説明している。

確認先: 東京製鐵 販売情報