日本製鉄が厚板とH形鋼の値上げを打ち出した。日刊産業新聞と日刊鉄鋼新聞が10月23日にそろって報じた。鉄骨造の柱・梁に使うH形鋼と、鉄骨の柱材や接合部の板に使う厚板の両方が上がるため、鉄骨を使う物件の見積もりに響く。
厚板は11月新規契約分からトン5000円
国内厚板は全分野が対象で、店売り(鉄鋼流通を通じて市中に売る取引)とヒモ付き(需要家と個別に値決めする取引)の両方を上げる。11月新規契約分から現行価格に対してトン当たり5000円上乗せし、需要家や流通各社への申し入れを始める。2026年度は4月契約分の1万円、7月契約分の5000円に続く3度目で、年度の累計は2万円になる。日刊産業新聞は理由として、主原料価格の高騰と、石油由来を中心とする諸コストの高止まりを挙げている。
H形鋼は店売り3000円、物件向け5000円
H形鋼は10月22日に発表した。店売りは10月契約(11月生産分)をトン3000円上げる。店売りH形鋼の値上げは4カ月ぶり。物件向けH形鋼と、外寸を一定にそろえた外法(そとのり)H形鋼は、新規契約分から5000円上げる。物件向けの2026年の累計は2万円に達する。
| 品目 | 値上げ幅(トン当たり) | 対象 | 累計 |
|---|---|---|---|
| 国内厚板(全分野) | 5000円 | 11月新規契約分(2027年1月出荷相当分)から | 2026年度で2万円 |
| 店売りH形鋼 | 3000円 | 10月契約(11月生産分)から | 4カ月ぶりの値上げ |
| 物件向けH形鋼・外法H形鋼 | 5000円 | 新規契約分から | 2026年で2万円 |
同業の動き
H形鋼はヤマトスチールも10月20日に、11月積みの店売りH形鋼をトン3000円上げると発表している。東京製鐵も11月契約の販売価格を全品種トン3000円上げた。内容は今週の建材相場と東京製鐵の11月販売価格にまとめた。日本製鉄の薄板は10月引受分から5000円上がっている(日本製鉄、薄板を10月引受分から追加値上げ)。



