東京製鉄が8月18日付で2026年9月契約分の販売価格表を公表し、建材・鋼板の全品種を据え置いた。建材の価格表は7月契約分(6月15日付)、8月契約分(7月13日付)と品種・サイズ・単価・エキストラのすべてが同じで、単価は3か月動いていない。

建材の単価は7月契約分から同額

9月契約分の主な建材の単価は次の通り。単位は1トンあたりの円で、エキストラ(鋼種による加算)は含まない。

品種 サイズ 単価
H形鋼 細巾 100×50 126,000円
H形鋼 細巾 125×60 121,000円
H形鋼 細巾 150×75〜500×200 116,000円
H形鋼 中巾 148×100〜294×200 116,000円
H形鋼 中巾 340×250〜488×300 118,000円
H形鋼 中巾 792×300〜918×303 124,000円
H形鋼 広巾 100×100〜350×350 116,000円
H形鋼 広巾 428×407 122,000円
I形鋼 100×75・125×75 123,000円
溝形鋼 100×50〜300×90・板厚9〜12 112,000円
角形鋼管(トウテツコラム) 200×200〜400×400・板厚6.0〜12 128,000円
角形鋼管(トウテツコラム) 同・板厚22 134,000円
異形棒鋼 D13〜D25 93,000円
異形棒鋼 D10、D29・D32 94,000円
厚板 板厚9.0〜40.0mm 108,000円
熱延鋼板 板厚2.3〜6.0mm 105,000円
U形鋼矢板 TSP-Ⅱ〜Ⅳ・ⅡW〜ⅣW 125,000円

鋼種によるエキストラも8月契約分から変わっていない。異形棒鋼はSD295が加算なし、SD345が1トンあたり2,000円、SD390が4,000円の上乗せ。CO2排出を抑えた鋼材として同社が売る「ほぼゼロ」は、全品種で1トン5,900円の上乗せを今年も据え置くとしている。

溶融亜鉛めっきコイルは売り出しを止めたまま

同社は9月契約の案内で、溶融亜鉛めっきコイルについて「冷延コイル発売に向けた設備工事に伴い売り出しをいたしません」とし、売り出し再開は年明けの見込みとした。9月の鋼板価格表にはT-ジンクのSGCC Z08が板厚別に1トン135,000円から145,000円と載るが、この契約でも新規の売り出しはない。輸入材への不当廉売関税(AD課税)で国内製品への需要が戻るとみて供給体制を整えるとしている。

鋼板類のリードタイムも伸びている。夏季の炉修という季節要因に加え、CO2排出の少ない鋼材(低CFP鋼)の受注が回復基調にあることを同社は理由に挙げた。

会社が挙げる据え置きの理由

同社は市況情報で、一時的な円高で鉄スクラップ価格が調整されている一方、製造にかかるコストは上昇傾向が続くとみている。需要側は秋口にかけて大型の建設物件が動き出す見込みで、市中の市況上昇は着実に進んでいるとした。令和8年熊本地震によるサプライチェーンへの影響は見極めつつ、復旧・復興の需要には最優先で対応するとしている。

原料側は7月末から8月にかけて下げが続いており、8月8日適用の国内鉄スクラップ購入価格では電炉特Aが拠点により500円から1,000円安くなっている(8月第2週の建材相場)。原料安と製造コスト上昇が同時に効くなかで、製品価格は3か月動いていない。直近3回の価格表は6月15日、7月13日、8月18日と前月の中旬に出ており、10月契約分も同じ頃の公表になる。