国土交通省が2026年8月25日に公表した主要建設資材需給・価格動向調査(8月1〜5日現在)で、価格が「やや上昇」と判定された資材はH形鋼の1品目だけになった。残る12品目は「横ばい」。7月調査ではアスファルト合材の新材と再生材、異形棒鋼、H形鋼、木材(型枠用合板)の5品目が「やや上昇」だったので、上昇判定は1か月で4品目減った。

需給は13品目すべてが「均衡」、在庫も調査対象の8品目すべてが「普通」となっている。

品目別の価格動向

指数は各都道府県のモニター回答を1(下落)から5(上昇)で数値化し、全国平均をとったもの。3.5以上4.5未満が「やや上昇」、2.5以上3.5未満が「横ばい」の判定になる。

品目 7月調査 8月調査 前月差 判定
セメント(バラ物) 3.19 3.19 0.00 横ばい
生コンクリート(21N/mm2) 3.26 3.26 0.00 横ばい
骨材(砂) 3.30 3.27 ▲0.03 横ばい
骨材(砂利) 3.32 3.26 ▲0.06 横ばい
骨材(砕石) 3.30 3.28 ▲0.02 横ばい
骨材(再生砕石) 3.20 3.19 ▲0.01 横ばい
アスファルト合材(新材) 3.51 3.35 ▲0.16 横ばい
アスファルト合材(再生材) 3.54 3.38 ▲0.16 横ばい
異形棒鋼(SD295A D16) 3.60 3.46 ▲0.14 横ばい
H形鋼(広幅200×100×5.5×8mm) 3.67 3.60 ▲0.07 やや上昇
木材(製材) 3.31 3.33 0.02 横ばい
木材(型枠用合板) 3.58 3.46 ▲0.12 横ばい
石油(軽油1、2号) 3.36 3.32 ▲0.04 横ばい

判定が「やや上昇」から「横ばい」へ変わった4品目は、いずれも指数が3.5をわずかに割った水準にある。異形棒鋼は3.46、木材(型枠用合板)も3.46、アスファルト合材は新材3.35と再生材3.38。上げ止まりの位置にとどまっており、下落側へ振れた品目はない。

指数が前月より上がったのは木材(製材)だけで、3.31から3.33へ0.02ポイント。セメントと生コンクリートは前月と同じ数字で並んだ。

需給と在庫

需給の指数は3が「均衡」で、上に振れるほど品薄寄りになる。8月調査で3以上に乗ったのは木材(製材)の3.00と木材(型枠用合板)の3.04の2品目で、型枠用合板は7月の3.14から0.10ポイント緩んだ。鋼材は異形棒鋼2.94、H形鋼2.98でどちらも3を下回る。骨材とセメント、生コンクリートは2.86から2.98の範囲に収まった。

在庫を調べているのは骨材(砂、砂利、砕石、再生砕石)、異形棒鋼、H形鋼、木材(製材と型枠用合板)の8品目。指数は2が「普通」で、値が大きいほど品不足寄りになる。最も高いのは木材(型枠用合板)の2.17で、7月の2.22から下がった。H形鋼も2.06から2.02へ、骨材(砕石)は2.03から2.01へ低下。逆に骨材(砂)は2.02から2.07、骨材(砂利)は2.07から2.10、木材(製材)は2.04から2.07へ上がっている。

3か月先の見通し

調査では同じモニターに3か月先の価格も聞いている。「やや上昇」と答えた都道府県の数は、セメントが現在の4から14、生コンクリートが8から22、骨材(砂)が9から26へ増える。H形鋼は26から33、異形棒鋼は19から30、木材(型枠用合板)は19から22、石油(軽油)は8から24。

木材(製材)だけは11から9へ減った。現在の価格判定で唯一指数が上がった品目が、3か月先では上昇を見込む都道府県が少なくなる形になっている。

調査対象は7資材13品目で、各都道府県のモニターへの聞き取りを毎月実施している。回答者が2者以下の都道府県は集計から除いている。

確認先: 主要建設資材需給・価格動向調査(令和8年8月1〜5日現在)の結果。都道府県別、地域別の指数は同発表の別添にある。