8月契約の建材向け鋼材は、メーカーで方向が分かれた。電炉最大手の東京製鉄が主要品種を据え置く一方、JFEスチールは店売り鋼管を、ヤマトスチールはH形鋼を8月に引き上げる。木材では日本木材総合情報センター(jawic)が7月の価格・需給動向を公表した。

鋼材は東京製鉄が据え置き、鋼管とH形鋼は値上げ

東京製鉄は7月13日に公表した8月契約の販売価格で、建材向けの主要品種を7月契約から据え置いた。7月契約で全面値上げした水準を保った形で、H形鋼の中巾(148×100〜294×200)が1トン11万6000円、異形棒鋼(D13〜D25)が9万3000円のまま。CO2排出をおさえた「ほぼゼロ」対応は全品種で1トン当たり5900円高になる。

JFEスチールは同じ7月13日、国内店売り向け鋼管(鍍接管、電縫管、シームレス管、UOE管)の全品種を、8月契約分から現行価格比で5%値上げすると発表した。今年2月契約、7月契約に続く3度目で、累計の上げ幅は20%になる。中東情勢を受けたエネルギー費や物流費、石油由来の副資材価格の上昇を販売価格に転嫁する。

H形鋼では、ヤマトスチールが8月積みの店売り販価を1トン3000円引き上げる。ステンレス鋼板の店売りは、日本製鉄が7月契約を据え置いた。建材に近い品種でみると、鋼管とH形鋼の一部で上げ、電炉最大手の条鋼類は横ばいという構図になる。

品種 メーカー 8月の動き
H形鋼と異形棒鋼 東京製鉄 据え置き(H形鋼中巾11万6000円、異形棒鋼9万3000円)
店売り鋼管 全品種 JFEスチール 8月契約分から5%上げ(本年3度目、累計20%)
H形鋼(8月積み) ヤマトスチール 1トン3000円上げ
ステンレス鋼板 店売り 日本製鉄 据え置き(7月契約)

鋼管は足場や設備配管、H形鋼は鉄骨造の柱や梁に使う。異形棒鋼は木造のベタ基礎の配筋材で、据え置きは基礎工事の原価をそのまま保つ。同じ鋼材でも、電炉品と高炉系の鋼管や薄板で仕入れの動きが割れている。

木材はjawicの7月動向が公表

木材は、jawicが7月分の価格・需給動向を7月16日に公表した。月次の需給統計で、品目ごとに値上がりや横ばい、下落が入り交じっている。輸出向けでは、中国向けの杉丸太の輸出価格に底値感が出てきたと日刊木材新聞が伝えている。

木材相場は市況表の確定値が広くは公開されないため、確定数値でなく方向として押さえる。国産材と輸入材で強弱が分かれる局面が続いており、構造材の仕入れは品目ごとに見る必要がある。

確認先: 鋼材は東京製鉄の販売価格表、木材はjawicの価格・需給動向