普通合板の6月末在庫量が18万4,458立方メートルとなり、前年同月より17.7%減った。農林水産省が7月27日に公表した合板統計(令和8年6月分)による。出荷が生産を上回る月が3月から4か月続いていて、その分だけ在庫が薄くなっている。今回の数値は概数値で、確定した詳細な数値は2027年3月に公表される。

6月の生産、出荷、月末在庫

6月の生産量は23万2,967立方メートルで前年同月比7.5%増、前月比13.6%増。出荷量は24万3,350立方メートルで前年同月比19.3%増、前月比12.4%増。出荷が生産を1万383立方メートル上回った。

2026年に入ってからの月別の動きは次のとおり。

生産量 出荷量 月末在庫量
1月 206,174 200,518 218,431
2月 198,877 194,068 222,756
3月 211,867 216,272 218,571
4月 209,572 221,589 202,264
5月 205,073 216,416 189,731
6月 232,967 243,350 184,458

単位は立方メートル。

在庫は2月末の22万2,756立方メートルを山にして4か月続けて減った。6月末の水準は2025年12月末の21万819立方メートルより12.5%低い。

1〜6月の合計

各月の公表値を足すと、上半期の生産量は126万4,530立方メートルで、前年同期の130万4,378立方メートルから3.1%減った。生産量が前年同月を下回った月は1月から5月まで5か月続き、6月に増加へ転じている。

出荷量は129万2,213立方メートルで、前年同期の129万2,769立方メートルとほぼ同じ水準を保った。国内でつくる量が減り、出ていく量が変わらなかったため、差は在庫から出た。

構造用合板と型枠用合板

用途別の内数では、6月の構造用合板の生産量が21万134立方メートルで前年同月比6.7%増。1〜6月の合計は113万3,083立方メートルとなり、前年同期の117万1,855立方メートルから3.3%減った。コンクリート型枠用合板は6月が2,285立方メートルで前年同月比6.7%増、1〜6月の合計は1万3,426立方メートルで1.4%減。型枠用合板の価格は、国土交通省の7月の調査で「やや上昇」の判定が続いている(建設資材13品目の需給が全国で「均衡」)。

普通合板のうち針葉樹合板は6月の生産量が22万9,482立方メートル、出荷量が23万9,714立方メートル、月末在庫量が15万5,210立方メートルで前年同月比15.7%減。普通合板の生産量の98%台を針葉樹合板が占める。

内装材に使う特殊合板は、6月の生産量が4万1,436立方メートルで前年同月比3.8%増、出荷量が4万3,588立方メートルで11.7%増、月末在庫量が4万9,664立方メートルで1.4%減だった。

単板用素材の入荷

合板の原料になる単板製造用素材は、6月の入荷量が38万3,784立方メートルで前年同月比2.5%減。うち国産材が37万5,243立方メートル(前年同月比0.6%減)、輸入材が8,541立方メートル(同46.8%減)で、輸入材は前年同月の半分を割った。1〜6月の合計では国産材が206万8,841立方メートルで3.3%減、輸入材が11万1,983立方メートルで9.3%減となっている。

需要側の動き

合板は木造住宅の床や壁、屋根の下地に使う。6月の新設住宅着工戸数は6万6,344戸で前年同月比18.6%増となり、合板の出荷が二桁伸びた月と重なった。

木材の出荷段階の価格は上を向いたままで、日銀の企業物価指数7月速報では木材・木製品が前年比8.3%上昇している(企業物価7月速報)。

次回の合板統計(令和8年7月分)の公表は8月25日午後3時の予定。

確認先: 合板統計(令和8年6月分)(農林水産省)