日銀が8月13日に公表した企業物価指数の7月速報で、国内企業物価指数(2020年平均=100)は135.8となり、前月比0.1%、前年比7.2%上昇した。前月比の伸びは6月の0.5%から鈍っている。企業間で売買されるモノの出荷段階の価格を測る統計で、メーカーが発表してきた値上げが実際の取引価格にどこまで乗ったかが類別ごとに出る。
建材に関わる類別の動き
木材・木製品は指数147.9で前月比0.6%、前年比8.3%の上昇。前月比は6月の2.1%から縮み、前年比は6月の8.1%からわずかに広がった。
| 類別 | 指数(7月速報) | 前月比 | 前年比 | 6月の前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 木材・木製品 | 147.9 | +0.6% | +8.3% | +8.1% |
| プラスチック製品 | 127.7 | +1.3% | +9.1% | +7.3% |
| パルプ・紙・同製品 | 133.9 | +0.8% | +6.0% | +5.3% |
| 窯業・土石製品 | 145.1 | +0.2% | +4.9% | +5.6% |
| 鉄鋼 | 146.0 | +0.8% | +1.7% | +0.3% |
| 金属製品 | 136.4 | -0.1% | +1.5% | +1.3% |
| 非鉄金属 | 256.1 | +1.4% | +40.6% | +39.3% |
鉄鋼は前年比1.7%で、6月の0.3%からプラス幅が広がった。前月比を押し上げた品目に日銀は工具鋼、形鋼、機械用銑鉄鋳物を挙げている。形鋼は鉄骨に使うH形鋼や溝形鋼を含む区分にあたる。原料の鉄スクラップの相場は今週の建材相場のとおり下げが続いている。
プラスチック製品は前年比9.1%で、6月の7.3%から伸びが広がった。前月比の上昇品目はプラスチックフィルム・シート、輸送機械用プラスチック製品、プラスチック製容器。窯業・土石製品は前年比4.9%と、6月の5.6%から縮んだ。非鉄金属は前年比40.6%と類別の中で突出しており、前月比の上昇品目にアルミ圧延製品とアルミニウム合金、銅が並ぶ。アルミサッシや銅管、電線類の川上に当たる。
化学と石油は前月比で下落
原材料側は7月に下がった。化学製品は指数127.8で前月比マイナス2.2%、下落に効いた品目はエチレン、プロピレン、キシレン。石油・石炭製品は181.5で前月比マイナス2.7%、ナフサ、ジェット燃料油、軽油が下げた。前年比では化学製品が12.9%、石油・石炭製品が17.5%と高い水準が続く。スクラップ類も前月比マイナス3.6%(銅・アルミニウム屑、鉄屑)で、前年比は29.1%。
上げ幅が大きかったのは電力・都市ガス・水道で、前月比3.7%の上昇が総平均を0.23%押し上げた。夏季の電力割増料金の影響を除いた指数では、総平均の前月比は0.0%になる。
輸入は円ベースで3割高
輸入物価指数は円ベースで前月比1.3%、前年比29.1%上昇した。木材・木製品・林産物は指数179.4で前月比1.3%、前年比13.4%。契約通貨ベースでは前月比0.4%、前年比3.2%にとどまり、差は為替が乗った分になる。7月のドル円は前月比1.1%の円安だった。
6月分は速報から改定された。総平均の前年比は7.1%から7.3%へ、木材・木製品は8.0%から8.1%へ、プラスチック製品は7.3%のまま、鉄鋼はマイナス0.4%から0.3%のプラスへ変わっている。6月速報の内容は企業物価6月速報、木材・木製品は前年比8.0%上昇にまとめている。
次回の企業物価指数の公表は9月11日。今回の速報値はそこで確報に置き換わる。



