三菱商事とライズ・コンサルティング・グループが、2026年8月1日付でMill-Box株式会社を設立する。三菱商事が手がけてきたミルシート電子化の「Mill-Box」と在庫最適化の「M-Stock」を新会社に移し、11月1日から営業を始める。出資比率は三菱商事が80%、ライズが20%。所在地は東京都千代田区。
鋼材を扱う商社や特約店、問屋、加工会社にとっては、使っているサービスの提供元が三菱商事の一部門から別会社に変わる。
移る2つのサービス
Mill-Boxは、鉄鋼メーカーから商社、特約店、加工会社、ファブリケーター、ゼネコンまで、鋼材の品質証明書であるミルシートの受け渡しを電子化する仕組み。取引先への自動開示、複数条件での検索、保管、管理書類の作成をクラウド上で完結させる。メタデータとOCRを使った登録で、手入力の確認作業を減らす設計になっている。
M-Stockは、素材の流通業者と加工業者向けの在庫最適化サービス。ベテラン担当者の経験と勘に頼ってきた在庫仕入れの判断を、統計にもとづく必要在庫の算出と需要予測に置き換える。狙いは欠品リスクの抑制と在庫削減を同時に成立させることで、基幹システムと仕入帳票のデータ連携は半自動で行う。
ライズからは、DXコンサルティング事業の一部が移る。新会社はデジタルサービスに加えて、素材産業と建設産業向けのコンサルティングも提供する予定。
利用は400社超
両サービスをローンチした2023年から、顧客数は年平均約3倍のペースで増え、現在400社超が利用している。大手電炉メーカー、大手商社、大手ゼネコンでも本格導入が進んでいる。三菱商事の産業素材DXチームリーダー、荒木隆之介氏は、両事業が一定の市場浸透に達したため事業会社化の段階に入ったとコメントしている。
料金体系や既存契約の扱いが変わるかどうかは、新会社の設立発表では触れられていない。
新会社の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Mill-Box株式会社 |
| 所在地 | 東京都千代田区 |
| 設立日 | 2026年8月1日 |
| 営業開始 | 2026年11月1日 |
| 出資比率 | 三菱商事80%、ライズ・コンサルティング・グループ20% |
| 事業内容 | 素材産業・建設産業向けデジタルサービス事業およびコンサルティング事業 |
| 移管事業 | 三菱商事からMill-BoxとM-Stock、ライズからDXコンサルティング事業の一部 |



