令和8年熊本地震で止まった大阪製鐵の西日本熊本工場(宇土市)に、生産再開の日程が出た。8月21日の第四報で、圧延工程は2026年9月上旬頃、製鋼工程は2026年10月中旬頃の再開を見込むとした。出荷は8月17日から可能な範囲で順次再開している。
大阪製鐵の西日本熊本工場
圧延工程の再開見込みは、8月10日の第三報で示した9月中旬頃から約1週間の前倒しになる。製鋼工程の時期が示されたのは第四報が初めてで、10月中旬頃を見込む。同工場は製鋼から圧延まで一貫の拠点で、異形棒鋼、丸鋼、山形鋼を生産している。
被害のあった建物とクレーンの復旧作業は概ね計画どおり進んでいる。クレーンが復旧したことで、夏季修繕の残工事と損傷した設備の復旧工事に入り、一部工程では復旧の前倒しが見込まれる状況にある。いずれも現時点の見通しで、余震の発生状況や設備復旧の進み具合によって変わる可能性があるとした。
従業員は全員の無事を確認し、安全確認と勤務環境の整備によって全従業員の出勤を再開している。8月3日の第二報の時点では、生産と出荷はいずれも停止中で再開時期は未定だった。地震による業績への影響は精査中で、開示すべき事項が生じた場合に開示するとしている。
YKK APの熊本2工場
熊本県内には製造2拠点(九州製造所、熊本甲佐工場)と営業1拠点がある。
九州製造所(八代市)は、敷地内の液状化のほか、建屋、生産設備、倉庫に被害が出て、断水も続いている。生産は7月28日の地震発生直後から止まり、安全確保を優先して操業を停止したままで、8月19日からの生産再開に向けて準備を進めている段階にある。一部被害が確認された熊本甲佐工場(上益城郡)も同じく8月19日からの再開に向けて準備を進めている。
出荷については「7月29日以降の商品出荷を停止しており(一部、地震発生前の生産分などを除く)、出荷再開に向けて準備を進めています」とした。出荷が再開しても当面は通常の納期より時間を要する見込みとしている。生産と物流の体制や商品の届けに関する新しい情報は同社サイトで知らせるとしている。
3拠点の従業員は全員の安全を確認し、うち2名が自宅で負傷した。営業拠点内の「ショールーム熊本」は設備点検のため、8月2日までの予定で臨時休館した。
九州製造所は1975年2月の操業開始で、敷地の総面積は342,000平方メートル。アルミ建材の一貫生産ラインを持ち、住宅とビル用の窓、エクステリア商品、産業用形材をつくって九州圏内と全国各地へ供給している。主な製造品目は住宅用商品、ビル用商品、アルミ型材製品。
LIXILは工場に被害なし
LIXILは7月30日、有明工場と九州物流センターについて、建物と設備、操業への影響と被害はないと公表している。一方で道路網と物流の寸断により、一部地域で建材と水まわり製品の納品に遅れが生じる見通しとした。対象地域の範囲と遅延の期間は示されていない。地震そのものと高速道路の通行止めの状況は熊本で震度7、九州道など4路線が上下線で通行止めにまとめている。
確認先: YKK AP 大切なお知らせ、大阪製鐵 ニュース



