今週の建材相場は、鋼材の原料側だけが動いた。電炉最大手の東京製鉄が鉄スクラップの購入価格を週内に2回下げた一方、製品の8月契約販売価格は据え置いたままになっている。木材は農林水産省の6月確報で杉の乾燥材が小幅に上がった。
鉄スクラップは工場によって下げ幅が分かれた
東京製鉄は7月28日適用と7月30日適用で国内鉄スクラップの購入価格を改定した。7月23日適用の価格表と比べると、上位グレードの電炉特Aで田原工場が1トンあたり1,000円安の56,500円、宇都宮工場が1,500円安の53,500円。名古屋サテライトと岡山工場、関西サテライトは500円安になった。九州工場と高松サテライトは54,000円のまま動いていない。
| 拠点 | 7月23日適用 | 7月30日適用 | 差 |
|---|---|---|---|
| 田原工場 | 57,500円 | 56,500円 | 1,000円安 |
| 名古屋サテライト | 55,000円 | 54,500円 | 500円安 |
| 岡山工場 | 54,500円 | 54,000円 | 500円安 |
| 関西サテライト | 54,000円 | 53,500円 | 500円安 |
| 高松サテライト | 54,000円 | 54,000円 | 据え置き |
| 九州工場 | 54,000円 | 54,000円 | 据え置き |
| 宇都宮工場 | 55,000円 | 53,500円 | 1,500円安 |
| 東京湾岸サテライト | 55,000円 | 54,000円 | 1,000円安 |
いずれも電炉特Aの1トンあたり単価。一級品も同じ向きで、田原工場は54,000円から53,000円へ下がった。
鉄スクラップは電炉の主原料なので、購入価格の下落が続けば次の契約の製品価格を下押しする要因になる。ただし製品側は動いていない。東京製鉄が7月13日に公表した8月契約の販売価格は、H形鋼の中巾が1トン116,000円、異形棒鋼のD13からD25が93,000円で、7月契約からの据え置きが続く。原料安が建材鋼材の仕入れ値に反映されるとすれば9月契約以降で、直近の販売価格の公表は6月15日と7月13日だった。
木材は杉の乾燥材が6月に300円高
農林水産省の「木材価格」によると、杉正角の乾燥材(10.5センチ角、長さ3.0メートル)の2026年6月の卸売価格は1立方メートルあたり77,900円で、前月から300円上がった。4月77,500円、5月77,600円と3カ月続けて上げている。ひのき正角の乾燥材(10.5センチ角、長さ3.0メートル)は95,100円で5月から横ばい。上げているのは杉のほうで、檜は動いていない。
輸入材では、ロシア材の関西サイズの現地挽き製品で入荷量が減り始めた。日刊木材新聞は7月28日付で、供給元が減ったことを背景に値上げを唱える動きがあると伝えている。
確認先: 鋼材は東京製鉄の国内鉄スクラップ購入価格表と建材販売価格表、木材は日本木材総合情報センターの木材価格・需給統計資料。



