関東地区の鋼材市況は、形鋼が5カ月ぶりに上向いた。冷延鋼板もじりじりと値を上げており、建材向け鋼材の川上で値上がりが広がっている。

H形鋼と一般形鋼の相場は5カ月ぶりに上伸し、トン当たり2000円高となった。高炉・電炉メーカーが建値を引き上げたのに合わせ、複数の形鋼流通大手が9月からトン6000〜7000円の値上げを表明し、競合他社も追随したことで新値が一部浸透した。ただ、鉄骨需要そのものは盛り上がりに欠けており、需要が値を押し上げているのではなく、供給側の値上げ表明が先行する形で価格が上がっている。

東京地区の冷延鋼板は、板厚1.0ミリ(3×6判)で12万4000〜12万7000円。8月は営業日数が少なかったが、ジリ高基調は途切れず続いている。冷延鋼板は家庭用エアコンや照明器具、鋼製家具向けの鋼板のほか、熱延鋼板・酸洗鋼板とも川上でつながっており、建材向け鋼材の仕入れコストに波及する品目のひとつ。