鋼材商社の阪和ダイサン(東京都中央区、社長・金森大輔氏)が、H形鋼と一般形鋼の全サイズをトン当たり7000円以上値上げする。8月下旬から順次実施しており、早期の完遂を目指す。仕入れ値の上昇分を価格に転嫁し、メーカー建値との格差を埋めるのが狙いで、2025年12月以降の値上げを積み上げた累計幅は2万円に達した。
同様の動きは東京地区の流通で広がっている。日刊鉄鋼新聞によれば、複数の流通大手がH形鋼で6000〜7000円の値上げを表明し、特約店も追随する構え。一方で異形棒鋼(鉄筋)は鉄筋メーカーが販価の上乗せを狙うものの需要家が慎重で、辛うじてもち合う商状が続く。溶接鋼管類は上値を試す展開。
公的な指標でもH形鋼の上昇は裏付けられる。建設物価調査会の主要資材動向(東京)では、H形鋼(SS400 200×100×5.5×8mm)が8月10日時点でトン当たり11万2000円と、前月比1000円上伸した。高炉メーカー各社が8月から生産コスト増を理由に値上げを表明しており、流通側の価格転嫁もこれに続く形になっている。



