日銀が10月13日に公表した企業物価指数の9月速報で、国内企業物価指数(2020年平均=100)は135.7となり、前月比0.3%下がった。前月比のマイナスは8月(マイナス0.3%)に続いて2カ月連続。前年比は6.8%の上昇で、8月の7.6%から縮んだ。企業間で売買されるモノの出荷段階の価格を測る統計で、メーカーの値上げが実際の取引価格にどこまで乗ったかが類別ごとに出る。

総平均を下げたのは農林水産物と石油製品

前月比の下落に最も効いたのは農林水産物で、寄与度はマイナス0.42%(玄米、精米、豚肉)。指数は前月比8.8%下がった。石油・石炭製品は前月比マイナス2.2%(寄与度マイナス0.15%)で、B重油とC重油、軽油、ジェット燃料油が下げた。スクラップ類も前月比マイナス1.0%。一方、電力・都市ガス・水道は前月比1.3%上がった。

建材に関わる類別は上昇が続く

建材に関わる類別は、総平均とは逆に前月比で横ばいか上昇だった。

類別 指数(9月速報) 前月比 前年比 8月の前年比
プラスチック製品 132.1 +1.1% +12.8% +11.3%
化学製品 128.4 +0.3% +13.3% +13.0%
木材・木製品 148.9 +0.1% +8.5% +8.7%
パルプ・紙・同製品 134.9 +0.1% +6.6% +6.5%
窯業・土石製品 146.8 0.0% +5.1% +5.5%
金属製品 139.0 +0.7% +5.1% +3.8%
鉄鋼 147.4 +0.3% +3.2% +2.7%
非鉄金属 261.1 0.0% +40.2% +43.3%

プラスチック製品は前年比12.8%で、8月の11.3%から伸びが広がった。前月比を押し上げた品目に、日銀はプラスチック製容器、輸送機械用プラスチック製品とともにプラスチック床材を挙げている。化学製品も前月比0.3%のプラスに戻り、上昇品目に塩化ビニルモノマー(塩ビ管や塩ビ床材の原料)が入った。

金属製品は前月比0.7%、前年比5.1%で、8月の3.8%からプラス幅が広がった。上昇品目は金属製管継手、鉄骨、ガス暖房・調理装置。鉄鋼は前年比3.2%と8月の2.7%から広がり、上昇品目に熱延広幅帯鋼、鉄鋼シャースリット、小形棒鋼が並ぶ。

木材・木製品は前月比0.1%、前年比8.5%で、前年比は8月の8.7%からわずかに縮んだ。窯業・土石製品は前月比が横ばいで、前年比は5.1%と8月の5.5%から縮んだ。

輸入の木材は円ベースで前月比マイナス

輸入物価指数は円ベースで前月比マイナス0.2%、前年比24.5%。契約通貨ベースでは前月比1.0%上がっており、9月のドル円が前月比1.5%の円高だった分、円ベースでは下がった。木材・木製品・林産物は円ベースの指数が173.2で、前月比マイナス1.5%、前年比7.9%(8月は10.4%)。契約通貨ベースでは前月比0.0%、前年比2.7%にとどまる。

7月速報の内容は企業物価7月速報、木材・木製品は前年比8.3%上昇にまとめている。次回の企業物価指数の公表は11月12日。

確認先: 企業物価指数(2026年9月速報)PDF(日本銀行)