建材メーカーのウッドワン(東証スタンダード、7898)が7月15日、ニュージーランドの連結子会社Juken New Zealand(以下JNL)のノースランド工場を閉鎖することを取締役会で決議した。同工場が担ってきた単板(ベニヤ)の製造機能はワイララパ工場へ移す。操業停止と閉鎖は8月末を予定する。
JNLとノースランド工場
JNLはウッドワンが扱うニュージーパイン建材の製造母体で、資本金は251百万ニュージーランドドル(13,150百万円)。植林を含む山林経営と木製品の製造販売を手がけ、いまは2つの山林と3つの工場を運営する。
閉鎖するノースランド工場は北部のカイタイアにあり、単板(ベニヤ)を作ってきた。この単板の製造機能はワイララパ工場へ移す。同じカイタイアで木質ボードを作るトライボード工場は、継続か譲渡か操業停止かを引き続き検討している。製材とLVLを扱うワイララパ工場は再編の対象から外れている。
| 事業所 | 拠点 | 主な製品 | 再編方針 |
|---|---|---|---|
| ノースランド工場 | カイタイア | 単板(ベニヤ) | 閉鎖(7月15日決定、8月末に操業停止予定) |
| トライボード工場 | カイタイア | 木質ボード | 再編内容を検討中 |
| ワイララパ工場 | ワイララパ | 製材、LVL | 再編対象外 |
決定に至る経緯
ウッドワンは3月26日、グループ全体の収益力向上とJNLの構造改革を目的に、ノースランド工場とトライボード工場について事業継続、事業譲渡、操業停止まで視野に入れた労使協議を始めたと開示していた。単板事業は承継を前提に譲渡候補を探したが、適切な相手を見つけられず、労使協議を経て閉鎖を決めた。ノースランド工場の従業員は他拠点への配置転換か退職となる。閉鎖後の土地や建物、一部設備は売却して早期の資金化を進める。
業績への反映は先行している。閉鎖にかかる固定資産の減損損失(事業再編損)は2026年3月期に計上済みで、事業再編の効果は5月13日に公表した業績予想に織り込んでいる。今後の進捗で影響が動く可能性があり、公表すべき事項が出れば知らせるとしている。
今後の市場への影響
ウッドワンはニュージーパインを使った内装建材を国内で展開し、その製造の母体がJNLになる。今回閉じるノースランド工場は単板(ベニヤ)を担ってきたが、その製造機能はワイララパ工場へ移す。単板の製造そのものは続くため、この決定から国内向け製品の供給がすぐに細るとは示されていない。ウッドワン製品を扱う工務店や商社にとって、当面の取引窓口は変わらない。次に動きうるのは、方針が固まっていないトライボード工場の木質ボードで、こちらの結論が出れば対象品目への影響を見極める段になる。



