LIXILが2026年8月から順次進める建材・設備機器のメーカー希望小売価格の改定について、商品グループごとの改定率が出そろった。2026年5月18日付の告知を7月13日に一部改定したもので、当初は11分野の平均だけだった率が、商品シリーズ単位まで細かく示されている。実施時期は8月3日、9月1日、10月1日の受注分からの三段階で、当初発表から変わっていない。

品目で見ると幅が大きい。屋根のT・ルーフは平均5%程度、ビルのマンションドアは平均4%程度にとどまる一方、門まわりとガーデンまわり、タイルの施工材料と工具は平均20%程度。木質床材(カタログ品)だけは率でなく、上代に4,000円を上乗せする形をとる。

実施時期と分野ごとの幅

対象分野 実施時期(受注分) 改定率の幅
住宅用トイレ 2026年8月3日 平均9〜16%程度
非住宅用トイレ 2026年8月3日 平均10〜12%程度
浴室 2026年8月3日 平均6〜17%程度
キッチン 2026年8月3日 平均4〜10%程度
洗面化粧台 2026年8月3日 平均9〜14%程度
水栓金具、電気温水器 2026年8月3日 平均8%程度
タイル 2026年8月3日 平均11〜20%程度
外壁・屋根 2026年9月1日 平均5〜20%程度
インテリア建材 2026年10月1日 平均12〜15%程度
住宅サッシ・ドア 2026年10月1日 平均10〜20%程度
エクステリア 2026年10月1日 平均10〜20%程度
ビル用 2026年10月1日 平均4〜10%程度

水まわりとタイル(8月3日受注分から)

住宅用トイレは、暖房便座と普通便座の平均16%程度が最も大きい。便器本体はシリーズで分かれ、サティスGとサティスSが平均9%程度、サティスXとフロートトイレが平均10%程度、一般洋風便器が平均15%程度。

カテゴリー 商品 改定率
住宅用トイレ サティスXタイプ 平均10%程度
住宅用トイレ サティスGタイプ、サティスSタイプ 平均9%程度
住宅用トイレ フロートトイレ、Jフィット 平均10%程度
住宅用トイレ プレアスLSタイプ、アメージュシャワートイレ、アメージュ便器 平均11%程度
住宅用トイレ リトイレ手洗付 平均11%程度
住宅用トイレ リフレッシュシャワートイレ 平均15%程度
住宅用トイレ 一般洋風便器 平均15%程度
住宅用トイレ シートタイプシャワートイレ 平均14%程度
住宅用トイレ 暖房便座、普通便座 平均16%程度
住宅用トイレ 補高便座、和風アタッチメント 平均12%程度
住宅用トイレ 手洗キャビネット 平均10%程度
住宅用トイレ 手洗器、洗面器 平均10%程度
住宅用トイレ アクセサリー 平均15%程度
非住宅用トイレ パブリックトイレ 平均10%程度
非住宅用トイレ リフレッシュシャワートイレ 平均10%程度
非住宅用トイレ シャワートイレシートタイプ 平均12%程度
非住宅用トイレ 和風便器、フラッシュバルブ 平均11%程度
非住宅用トイレ 小便器、フラッシュバルブ 平均11%程度
非住宅用トイレ 洗面化粧室(パブリック) 平均12%程度
非住宅用トイレ 洗面アクセサリー 平均10%程度
非住宅用トイレ バリアフリー対応器具 平均11%程度
非住宅用トイレ 幼児施設用器具、医療施設用器具 平均10%程度
非住宅用トイレ システムトイレ 平均12%程度
水栓金具 単水栓、混合水栓、一般水栓、止水栓ほか 平均8%程度
水栓金具 電気温水器 平均8%程度

浴室は在来のユニットバスと集合住宅向けで開きがある。BLCW(D)が平均17%程度で最も大きく、PB(浴槽など)は平均6%程度、BLCPは平均8%程度にとどまる。

カテゴリー 商品 改定率
浴室 スパージュ 平均11%程度
浴室 リデア 平均11%程度
浴室 リノビオV、リノビオP 平均14%程度
浴室 リノビオFit 平均13%程度
浴室 BW、BLW、BLCW(E) 平均14%程度
浴室 BZW 平均15%程度
浴室 BSW 平均14%程度
浴室 BLCW(D) 平均17%程度
浴室 BLCP 平均8%程度
浴室 シャワーユニット(NS、SP) 平均12%程度
浴室 bathtope 平均12%程度
浴室 PB(浴槽など) 平均6%程度
浴室 UF(洗濯パンなど) 平均12%程度
キッチン リシェル 平均8%程度
キッチン ノクト 平均8%程度
キッチン シエラ 平均8%程度
キッチン Tio 平均4%程度
キッチン セクショナル 平均10%程度
キッチン ミニキッチン 平均10%程度
洗面化粧台 カスタムバニティ、ハイバックひろびろボウル 平均14%程度
洗面化粧台 クレヴィ 平均9%程度
洗面化粧台 ピアラ 平均14%程度
洗面化粧台 オフト、オフトフィット 平均10%程度
洗面化粧台 リフラ 平均14%程度
洗面化粧台 BL認定品 平均12%程度
洗面化粧台 アジャストミラー 平均12%程度

タイルは本体より施工材料の上げ幅が大きい。床タイルと壁タイルの本体が平均11〜13%程度なのに対し、施工材料と工具は平均20%程度。ここから6月1日に改定済みの品は外れる。タイル用接着剤は5月18日の告知の時点で6月1日出荷分からの改定が示されていた。

カテゴリー 商品 改定率
タイル 床&壁タイル、床タイル 平均12%程度
タイル 内装壁タイル 平均13%程度
タイル 内装壁機能建材(エコカラット) 平均11%程度
タイル 外装壁タイル 平均11%程度
タイル 施工材料、工具(6月1日改定品を除く) 平均20%程度

外壁と屋根(9月1日受注分から)

外装材は品目で開きが大きい。金属サイディングのDanサイディングが平均14%程度、樹脂サイディングのWALL-Jが平均10%程度に対し、屋根のT・ルーフは平均5%程度。その他に区分されるココエコが平均20%程度で、この分野では最大。

カテゴリー 商品 改定率
金属サイディング Danサイディング本体、役物 全商品 平均14%程度
樹脂サイディング WALL-J本体、役物 全商品 平均10%程度
屋根 T・ルーフ本体、役物、副資材 平均5%程度
その他 ココエコ 平均20%程度

インテリア建材(10月1日受注分から)

建具はラフィスだけが平均15%程度で、それ以外は平均12%程度。床材は率でなく定額の上乗せで、木質床材(カタログ品)が上代プラス4,000円、リノバ うわばReフロアが上代プラス3,000円。

カテゴリー 商品 改定率
建具 ラフィス以外 平均12%程度
建具 ラフィス 平均15%程度
床 木質床材(カタログ品) 上代プラス4,000円
床 リノバ うわばReフロア 上代プラス3,000円
その他 造作材、収納など 平均12%程度

住宅サッシとドア(10月1日受注分から)

主要シリーズはそろって平均10%程度。ただし表に名前の挙がらない住宅サッシとドアは平均20%程度で、倍の開きがつく。特注品の掛率も平均12%程度改定される。窓まわりは平均10%程度だが、一部の品は平均20%程度。

カテゴリー 商品 改定率
サッシ EW、EW防火戸、レガリス、TW、サーモスⅡH、サーモスL、サーモスA、LW、TW防火戸、防火戸FG-H、防火戸FG-L、防火戸FG-A 平均10%程度
窓まわり シャッター、網戸、面格子、スリムアート、手すり、ガレージシャッター、外付ブラインドEB、エアコン室外機置場 平均10%程度(一部は平均20%程度)
住宅サッシリフォーム インプラス、リプラス、リプラスマンション用、リプラスマンション用防火戸、リフレム、リフォームシャッター、取替シャッター、リフォーム網戸、雨戸一筋、スタイルシェード 平均10%程度
玄関ドア ジエスタ2、ジエスタ2防火戸、グランデル2、グランデル2防火戸、XE、プレナスX 平均10%程度
玄関引戸 エルムーブ2、エルムーブ2防火戸 平均10%程度
アパートドア リジェーロα、リジェーロα防火戸 平均10%程度
ドア網戸 ドア用網戸、引戸用網戸(RF商品を含む) 平均10%程度
ドアリフォーム リシェント玄関ドア3、リシェント玄関引戸2、リシェント勝手口ドア、リシェントアパートドア、リシェントマンションドア、リシェント浴室ドア 平均10%程度
上記を除く住宅サッシ、ドア 全商品 平均20%程度
特注 住宅サッシ、ドアの特注掛率 平均12%程度

エクステリア(10月1日受注分から)

門まわりとガーデンまわり、ベランダ手すりなどのウォールが平均20%程度で、フェンスと車庫まわり、庭まわりの平均15%程度を上回る。公共品だけが平均10%程度。

カテゴリー 商品 改定率
フェンス アルミ形材フェンス、アルミ鋳物フェンス、スチールフェンス、その他フェンスなど 平均15%程度
門まわり アルミ形材門扉、アルミ鋳物門扉、宅配ボックス、ポスト、サイン、機能門柱など 平均20%程度
車庫まわり カーポート、シャッター、ハンガーゲート、伸縮門扉、跳ね上げ門扉など 平均15%程度
ガーデン他 プラスG、デザイナーズパーツ、エクステリアライト、歩行用補助手すりなど 平均20%程度
庭まわり テラス、テラス囲い、ガーデンルーム、デッキ、オーニング、庇など 平均15%程度
ウォール他 ベランダ手すり、壁付け意匠建材、バルコニー、風除室など 平均20%程度
公共品 公共品全般 平均10%程度

ビル用(10月1日受注分から)

ビル用は住宅用より上げ幅が小さい。マンションドアが平均4%程度、PRESEA-HシリーズなどのサッシとTW・RF、SAMOS-H RFが平均5%程度で、10%を超える品目はない。

カテゴリー 商品 改定率
サッシ PRO-SEシリーズ、PRESEA-S 平均10%程度
サッシ PRESEA-Hシリーズ、TW・RF、SAMOS-H RF 平均5%程度
カーテンウォール E-SHAPEシリーズ、RXシリーズ 平均10%程度
マンションドア NXPⅡ、BLⅡ、HDⅡ、NE、RSⅡ、NTⅡシリーズ、クルージュシリーズ 平均4%程度
フロント フロンテック形材、部品 平均10%程度
フロント フロンテック製品 平均9%程度

改定の理由

中東情勢の緊迫化を背景にした世界的なサプライチェーンの混乱が長期化していること、エネルギーコストの上昇、原材料や購入資材と部品の価格、物流費の高騰を挙げている。製造と流通に関わるコスト上昇は今後も続く見込みで、企業努力だけでの対応は難しいとしている。

確認先: 建材・設備機器のメーカー希望小売価格の一部改定について(LIXIL、2026年5月18日付、7月13日一部改定)