YKK AP、LIXIL、サンゲツ、ニチハ、ケイミュー(金属サイディング)、クリナップの値上げは個別に報じた。それに続いて、中堅の建材メーカーもこの夏の値上げを公式に告知している。石膏ボード、断熱材、雨とい、床材、ユニットバスと、住宅の各部にわたる。
理由は各社でほぼ同じで、中東情勢によるエネルギーと原材料の高騰、物流費の上昇、円安を挙げる。実施日は6月1日から9月1日まで分かれ、基準も受注分・出荷分・納入分でそろっていない。品目別の改定率と実施日を一次情報で並べた。
メーカー別の改定率と実施日
| メーカー | 対象品目 | 改定率 | 実施日 | 基準 |
|---|---|---|---|---|
| 大建工業 | 床材、ダイライト耐力面材、防音建材 | 15% | 2026年7月1日 | 出荷分 |
| 大建工業 | 天井材・軒天井材、インシュレーションボード | 10〜20% | 2026年7月1日 | 出荷分 |
| 大建工業 | 壁材・腰壁、室内ドア・収納・階段部材 | 10% | 2026年7月1日 | 出荷分 |
| 大建工業 | インテリア畳(健やかくん等) | 5〜10% | 2026年7月1日 | 出荷分 |
| ウッドワン | 建材(建具・収納・床材・階段部材) | 約15% | 2026年6月22日 | 受注分 |
| ウッドワン | 住設(システムキッチン等、設備機器を除く) | 約15% | 2026年8月18日 | 受注分 |
| 積水ホームテクノ | ユニットバス | 4〜19% | 2026年8月3日 | 受注分 |
| 旭ファイバーグラス | グラスウール全製品・部材 | 15%以上 | 2026年9月1日 | 出荷分 |
| マグ・イゾベール | グラスウール全製品・部材 | 25%以上 | 2026年7月1日 | 出荷分 |
| ケイミュー/パナソニック | 雨とい全般(本体・部材) | 20%以上 | 2026年7月1日 | 納入分 |
| ケイミュー/パナソニック | JIS管(ビニルパイプ)本体 | 30%以上 | 2026年7月1日 | 納入分 |
| ケイミュー/パナソニック | JIS管(ビニルパイプ)部材 | 15%以上 | 2026年7月1日 | 納入分 |
| 吉野石膏 | タイガーボード・プラスター・石膏関連製品 | 20%以上 | 2026年6月1日 | 出荷分 |
| 吉野石膏 | 加工費・作業代 | 40%以上 | 2026年6月1日 | 出荷分 |
改定率はいずれも公式の告知に基づく。大建工業とケイミュー/パナソニックは品目で率が分かれるため、代表的な区分を上の表に載せた。
品目で率が分かれる社
大建工業は「中東情勢影響に伴う仕切価格改定」として、床材やダイライト耐力面材、換気・火災警報器、防音建材を15%、天井材・軒天井材とインシュレーションボードを10〜20%、壁材や室内ドア・収納・階段部材を10%、畳を5〜10%に改定する。仕切価格の改定で、実施は7月1日出荷分から。
ケイミューとパナソニックが連名で出した雨とい系の改定は、雨とい全般が20%以上、塩ビのJIS管本体が30%以上、その部材が15%以上と、同じ告知の中で率が分かれる。7月1日納入分からで、基準は受注でも出荷でもなく納入分。
吉野石膏はタイガーボードなど石膏関連製品を20%以上、加工費や作業代を40%以上、特別運賃を20%以上に改定した。6月1日出荷分からで、すでに実施済み。石膏ボードは内装下地の基幹材で、改定は下地から仕上げまでの原価に効く。
断熱材のグラスウールは2社が続いた。マグ・イゾベールが7月1日出荷分から25%以上、旭ファイバーグラスが9月1日出荷分から15%以上で、いずれも品目別の内訳は示していない。旭ファイバーグラスは、原油やナフサ、電力の動き次第で追加の改定もありうるとしている。
確認先: 大建工業、ウッドワン、積水ホームテクノ、旭ファイバーグラス、マグ・イゾベール、ケイミュー、吉野石膏(原本PDF)の各公式告知。



