中山製鋼所とサワライズ(福岡市西区)が、軽量形鋼のC形鋼の生産と販売で業務提携する。基本合意書の締結は8月7日付で、中山製鋼所が20日に開示した。提携の開始は2026年10月を予定する。C形鋼は軽量形鋼の一種で、中山製鋼所の建材事業部は用途に工場や倉庫、学校、体育館、事務所、病院、住宅、店舗、車庫、間仕切を挙げている。
提携で決まったこと
中山製鋼所は、九州地区向けに販売するC形鋼の製造の一部をサワライズにOEM委託する。あわせてサワライズの構内在庫ヤードを使い、C形鋼と角パイプを常時在庫する。
サワライズ側は、自社ブランドによるC形鋼の製造と販売の体制を戦略的に転換する。既存の取引先には個別に十分な意向確認を行ったうえで、中山製鋼所との取引への移行を希望する取引先について円滑な移行を支援し、両社の間に新しい取引関係を築く。従来の生産体制そのものは維持し、C形鋼については中山製鋼所からの受託製造と製品加工事業を中心とする体制へ移る。
拠点は相互に使う。中山製鋼所の都城(宮崎)、田布施(山口)、大分(大分)と、サワライズ(福岡)の生産と供給、在庫の拠点を組み合わせる。中山製鋼所は提携の目的として、当面の九州地区における建設需要の高まりを確実に捕捉することと、将来にわたる最適生産体制の構築を挙げた。狙いは物流効率化によるデリバリーサービスの向上と、C形鋼とのクロスセルによる角パイプの販売強化。サワライズは素材から製品までを一貫して持つ中山製鋼所のバリューチェーンに加わることと、加工事業の強化を挙げている。
今回の開示は東京証券取引所が定める適時開示基準には該当せず、中山製鋼所が任意に出したもので、一部の事項は記載を省いている。2027年3月期の業績への影響は軽微と見込む。
両社の規模
2026年3月期の数字。
| 中山製鋼所 | サワライズ | |
|---|---|---|
| 本社 | 大阪市大正区船町一丁目1番66号 | 福岡県福岡市西区小戸2-3-18 |
| 代表取締役社長 | 内藤伸彦 | 柴田耕治 |
| 設立 | 大正12年12月 | 昭和35年6月 |
| 資本金 | 200億4,500万円 | 5,510万3,000円 |
| 売上高 | 1,483億600万円(連結) | 90億9,500万円 |
| 従業員数 | 1,285人(連結) | 620人 |
| 事業内容 | 鉄鋼事業、建材事業、エンジニアリング事業ほか | 鉄鋼事業、不動産開発事業、医療事業、教育事業ほか |
8月7日の資本業務提携との関係
基本合意書を結んだ8月7日は、中山製鋼所が阪和興業とヨドコウの出資を受け入れる資本業務提携を決議した日にあたる。そちらは調達した86億9,396万4,000円を新電気炉の建設に充てるもので、素材の供給力と販売網の話だった。今回のサワライズとの提携は、その素材を製品にして届ける側、九州のC形鋼の生産と在庫の配置に手を入れる。
九州のC形鋼の調達で変わる点
サワライズブランドのC形鋼を仕入れてきた取引先は、中山製鋼所との取引に移るかどうかを、個別の意向確認を経て選ぶことになる。
九州向けの供給には、中山製鋼所の都城、田布施、大分の3拠点とあわせて福岡のサワライズの拠点も使う。福岡の構内在庫ヤードにはC形鋼と角パイプが常時置かれる。
確認先: 中山製鋼所 建材事業部



