国土交通省が2026年10月26日に公表した建設労働需給調査(令和8年9月分)で、全国8職種の過不足率は1.3%の不足だった。8月と同じ不足率で、前年同月の1.1%の不足からは0.2ポイント広がった。電工と配管工を除いた6職種計は1.1%の不足で、8月の1.2%からわずかに縮んだ。

調査対象日は2026年9月10日から20日までの間の1日で、日曜と休日を除く。過不足率はプラスが不足、マイナスが過剰を表す。季節調整値では8職種計が0.8%の不足で、8月の1.0%から0.2ポイント縮小している。

職種別の過不足率

数字は原数値。前年同月差がプラスなら1年前より不足の方向へ動いたことになる。

職種 8月 9月 前年同月差
型わく工(土木) 2.3%の不足 2.4%の不足 0.9ポイント
型わく工(建築) 0.5%の過剰 0.2%の不足 ▲0.5ポイント
左官 1.3%の不足 1.6%の不足 ▲0.1ポイント
とび工 1.6%の不足 1.4%の不足 ▲2.2ポイント
鉄筋工(土木) 1.9%の不足 0.4%の過剰 ▲0.6ポイント
鉄筋工(建築) 0.6%の不足 0.4%の不足 5.3ポイント
6職種計 1.2%の不足 1.1%の不足 0.1ポイント
電工 0.8%の不足 1.2%の不足 0.4ポイント
配管工 2.2%の不足 1.9%の不足 ▲0.1ポイント
8職種計 1.3%の不足 1.3%の不足 0.2ポイント

8職種のうち過剰は鉄筋工(土木)だけで、8月の1.9%の不足から2.3ポイント動いた。型わく工(建築)は8月の0.5%の過剰から0.2%の不足に戻っている。前年同月から最も不足側へ動いたのは鉄筋工(建築)で、1年前の4.9%の過剰から0.4%の不足へ5.3ポイント。逆にとび工は1年前の3.6%の不足から1.4%の不足へ2.2ポイント緩んだ。不足幅が最も大きいのは型わく工(土木)の2.4%で、配管工1.9%、左官1.6%が続く。電工は8月の0.8%から1.2%へ広がった。

地域別の状況

8職種計の過不足率を地域別に見ると、8月に0.1%の不足だった東北が0.5%の過剰に転じ、ほかの9地域は不足だった。

地域 8月 9月 前年同月差
北海道 2.7%の不足 2.9%の不足 ▲0.9ポイント
東北 0.1%の不足 0.5%の過剰 ▲1.9ポイント
関東 1.9%の不足 1.7%の不足 0.6ポイント
北陸 0.9%の不足 0.8%の不足 0.8ポイント
中部 1.6%の不足 1.4%の不足 1.4ポイント
近畿 0.3%の不足 0.5%の不足 0.2ポイント
中国 0.8%の不足 0.7%の不足 0.5ポイント
四国 0.3%の不足 0.7%の不足 0.7ポイント
九州 1.1%の不足 1.2%の不足 0.2ポイント
沖縄 0.6%の不足 0.5%の不足 0.5ポイント

前年同月と比べて不足側へ最も動いたのは中部の1.4ポイント、緩んだ側で最も大きいのは東北の1.9ポイント。不足幅が最も大きいのは北海道の2.9%で、関東の1.7%が続く。

6職種計では北陸と沖縄が均衡、東北が1.0%の過剰で、ほかの地域は不足だった。6職種計の前年同月差は関東の1.5ポイントが不足側で最大、東北の3.6ポイントが緩んだ側で最大だった。

新規募集の状況

新規募集の過不足率(原数値)は8職種計で5.5%の不足。8月の6.0%より縮んだが、前年同月の4.9%を上回る。6職種計は5.0%の不足で、前年同月の5.5%を下回った。職種別では左官が8.0%で最も高く、8月の5.1%から広がった。配管工6.9%、型わく工(土木)6.5%、電工6.0%が続く。

11月と12月の確保の見通し

8職種計の11月の見通しは、「困難」と「やや困難」の合計が28.1%で、前年同月の28.5%から0.4ポイント減った。「やや容易」と「容易」の合計は5.7%で、前年同月の4.5%から1.2ポイント増えた。

見通し 回答の割合 前年同月
11月「困難」 12.8% 12.3%
11月「やや困難」 15.3% 16.2%
11月「普通」 66.2% 66.9%
12月「困難」 23.6% 23.7%
12月「普通」 60.6% 59.9%
12月「容易」 9.0% 10.0%

11月分は「困難」「やや困難」「普通」「やや容易」「容易」「不明」の6択、12月分は「困難」「普通」「容易」「不明」の4択で聞いている。選択肢が違うため、11月分と12月分の数字は直接比べられない。

残業と休日作業の状況

残業や休日作業をしている現場(強化現場)は、全手持現場の3.1%だった。8月の4.0%から0.9ポイント減ったが、前年同月の1.9%より1.2ポイント多い。

強化の理由は「その他」の30.7%を除くと、「昼間時間帯時間の制約」が21.3%で最も多く、「天候不順」20.0%、「前工程の工事遅延」16.0%、「無理な受注」12.0%と続く。8月に29.0%で最も多かった前工程の工事遅延は13.0ポイント減り、無理な受注は8月の4.3%から7.7ポイント増えた。

確認先: 建設労働需給調査結果(令和8年9月分調査)。前月の数字は8月分の記事にある。