国土交通省が2026年9月25日に公表した建設労働需給調査(令和8年8月分)で、全国8職種の過不足率が1.3%の不足になった。7月の1.2%の不足から0.1ポイント不足幅が広がり、前年同月の0.9%の不足からは0.4ポイント拡大している。電工と配管工を除いた6職種計は1.2%の不足だった。

調査対象日は2026年8月10日から20日までの間の1日で、日曜と休日を除く。過不足率はプラスが不足、マイナスが過剰を表す。

職種別の過不足率

数字は原数値。前年同月差がプラスなら1年前より不足の方向へ動いたことになる。

職種 7月 8月 前年同月差
型わく工(土木) 0.5%の不足 2.3%の不足 ▲0.2ポイント
型わく工(建築) 0.8%の不足 0.5%の過剰 ▲2.0ポイント
左官 1.2%の不足 1.3%の不足 0.7ポイント
とび工 0.7%の不足 1.6%の不足 ▲1.4ポイント
鉄筋工(土木) 1.9%の不足 1.9%の不足 1.4ポイント
鉄筋工(建築) 0.3%の過剰 0.6%の不足 9.6ポイント
6職種計 0.7%の不足 1.2%の不足 0.3ポイント
電工 0.7%の不足 0.8%の不足 ▲0.3ポイント
配管工 3.5%の不足 2.2%の不足 1.3ポイント
8職種計 1.2%の不足 1.3%の不足 0.4ポイント

前年同月からの動きが最も大きいのは鉄筋工(建築)で、1年前の9.0%の過剰から今回は0.6%の不足へ9.6ポイント動き、過剰から不足へ転換した。型わく工(建築)も7月の0.8%の不足から8月は0.5%の過剰へ転じている。配管工は7月の3.5%の不足から8月は2.2%の不足へ縮小したが、8職種のなかでは依然として不足幅が大きい部類にある。

地域別の状況

8職種計の過不足率を地域別に見ると、7月に0.2%の過剰だった東北が8月は0.1%の不足に転じ、10地域すべてが不足になった。

地域 7月 8月 前年同月差
北海道 1.6%の不足 2.7%の不足 ▲1.5ポイント
東北 0.2%の過剰 0.1%の不足 ▲0.8ポイント
関東 2.0%の不足 1.9%の不足 1.9ポイント
北陸 0.8%の不足 0.9%の不足 0.9ポイント
中部 0.9%の不足 1.6%の不足 1.0ポイント
近畿 0.4%の不足 0.3%の不足 0.1ポイント
中国 0.9%の不足 0.8%の不足 0.4ポイント
四国 1.6%の不足 0.3%の不足 0.3ポイント
九州 1.3%の不足 1.1%の不足 ▲3.0ポイント
沖縄 0.8%の不足 0.6%の不足 0.6ポイント

前年同月と比べて不足方向へ最も動いたのは関東の1.9ポイント、緩んだ側で最も大きいのは九州の3.0ポイント。関東は前年同月が均衡(0.0%)だったため、1年で不足幅が広がった格好になる。

6職種計では東北・北陸・四国・沖縄が均衡、それ以外の地域は不足だった。

新規募集の状況

新規募集の過不足率(原数値)は8職種計で6.0%の不足。前月の5.1%より広がり、前年同月の5.9%とほぼ同水準。

10月と11月の確保の見通し

8職種計の今後の労働者の確保に関する見通しのうち、10月分は「困難」と「やや困難」の合計が27.4%で、前年同月(26.9%)から0.5ポイント増加。「やや容易」と「容易」の合計は6.0%で、前年同月(5.0%)から1.0ポイント増加した。

見通し 回答の割合 前年同月
10月「困難」 12.9% 10.7%
10月「やや困難」 14.5% 16.2%
10月「普通」 66.5% 68.0%
11月「困難」 24.0% 23.7%
11月「普通」 55.9% 59.2%
11月「容易」 13.2% 11.3%

10月分は「困難」「やや困難」「普通」「やや容易」「容易」「不明」の6択、11月分は「困難」「普通」「容易」「不明」の4択で聞いている。選択肢が違うため、10月分と11月分の数字を直接は比べられない。

残業と休日作業の状況

残業や休日作業を実施している現場(強化現場)は、全手持現場の4.0%だった。前月の2.8%から1.2ポイント、前年同月の3.4%から0.6ポイント増えている。

強化の理由は「その他」の30.4%を除くと、「前工程の工事遅延」が29.0%で最も多く、「昼間時間帯時間の制約」が26.1%、「天候不順」が10.1%、「無理な受注」が4.3%と続く。前工程の工事遅延は前月の25.0%から4.0ポイント増えた。

確認先: 建設労働需給調査結果(令和8年8月分調査)。季節調整値と地域別の内訳は同発表の資料にある。