2026年10月2日時点で申請を受け付けている建材関連の国の補助金は6事業。通年型の住宅省エネ2026キャンペーン3事業、ZEH+改修実証支援事業(二次公募)、既存住宅の断熱リフォーム支援事業に加え、中大規模木造建築物向けの「優良木造建築物等整備推進事業」が9月10日から第2回募集を行っている。9月30日には、みらいエコ住宅のZEH水準住宅(注文住宅の新築)の交付申請と、環境省の「建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業」(公募期間8月21日〜9月30日17時)が締め切られた。最も近い締切は10月16日の優良木造建築物等整備推進事業。

公募中の6事業の一覧

事業名 所管 対象建材・設備 補助上限 締切
先進的窓リノベ2026 環境省 内窓、外窓、ガラス、玄関ドア 100万円/戸 遅くとも12月31日
みらいエコ住宅2026 国土交通省 省エネ新築、断熱・子育て対応リフォーム 新築125万円/戸、リフォーム100万円/戸 遅くとも12月31日(ZEH水準住宅の新築は9月30日で終了)
給湯省エネ2026 経済産業省 エコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファーム 機器別に最大10〜17万円/台 遅くとも12月31日
ZEH+改修実証支援事業 経済産業省 既存戸建のZEH+水準への断熱・省エネ改修 400万円/戸(1〜4地域)、300万円/戸(5〜8地域) 二次公募:単年度は10月30日、複数年度は11月27日17時
既存住宅の断熱リフォーム支援事業 環境省 天井・外壁・床の断熱材、窓・ガラス 120万円/戸 12月11日
優良木造建築物等整備推進事業(第2回募集) 国土交通省 中大規模木造建築物の構造材等(木造化・木質化) 2億円/件 10月16日17時必着

上の3事業(窓リノベ・みらいエコ住宅・給湯省エネ)は予算がなくなり次第終了する通年型、ZEH+改修・断熱リフォーム・優良木造建築物等整備推進事業は公募期間が区切られた公募型。通年型は締切と予算残の両方が受付終了の条件になる。ZEB化・省CO2化普及加速事業は住宅でなく業務用建築物・倉庫、優良木造建築物等整備推進事業は延べ3,000㎡超などの中大規模木造建築物が対象。

住宅省エネ2026キャンペーンの3事業

先進的窓リノベ2026は、窓とドアの断熱改修に特化した事業。ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換が対象で、住宅は1戸あたり上限100万円。製品の性能と大きさに応じた定額の合計で補助額が決まる。申請は窓リノベ事業者として登録した施工事業者が行い、施主が直接申請する仕組みではない。

非住宅も対象で、上限は延床面積240平方メートル以下が1棟あたり100万円、240平方メートル超が1棟あたり1,000万円。受付は住宅の戸別が3月31日、一括が5月29日、非住宅が6月30日に始まり、リース利用(一括と非住宅)も7月31日から受け付けている。

みらいエコ住宅2026は新築とリフォームの両方をカバーする。新築の補助額は地域区分で分かれ、GX志向型住宅が125万円/戸(1〜4地域)と110万円/戸(5〜8地域)、長期優良住宅が80万円/戸と75万円/戸、ZEH水準住宅が40万円/戸と35万円/戸。長期優良とZEH水準の新築は子育て世帯か若者夫婦世帯に限られ(賃貸住宅は別扱い)、GX志向型は全世帯が対象。リフォームは築年数と工事水準に応じて、平成3年以前の新築に義務基準の工事をする場合の100万円/戸から、平成4年以降に次世代基準の工事をする場合の40万円/戸まで。

給湯省エネ2026は高効率給湯器の導入支援。エコキュートが基本7万円・性能加算3万円で最大10万円/台、ハイブリッド給湯機が基本10万円・性能加算2万円で最大12万円/台、エネファームが17万円/台。既存機器の撤去にも加算があり、電気蓄熱暖房機が4万円/台(最大2台)、電気温水器が2万円/台。3事業とも交付申請の期限は遅くとも2026年12月31日、予約申請は11月16日までで、予算上限に達した時点で受付が終わる。ただし、みらいエコ住宅の新築のうちZEH水準住宅だけは締切が早く、予約申請は8月17日、交付申請は9月30日で受付を終えた。

3事業の予算消化の進み具合は毎朝更新の補助金ウォッチに一覧がある。

断熱リフォーム支援事業は9月7日から次回公募

既存住宅の断熱リフォーム支援事業は、環境省の事業を北海道環境財団が執行する全国対象の補助金。天井・外壁・床の断熱材と窓・ガラスを使った断熱改修が対象で、戸建は上限120万円/戸(玄関ドア設置時は別途加算)。断熱材と窓、ガラスを組み合わせる「トータル断熱」と、窓だけで居間を中心に改修する「居間だけ断熱」の2通りがあり、塗料は対象外。年に複数回の公募制で、前回の令和8年6月公募は8月21日で受付を終えたが、9月7日から令和8年9月公募が始まり12月11日まで受付中。断熱材が補助対象に入る数少ない事業で、窓リノベでカバーされない外皮側の改修に使える。

ZEH+改修実証支援事業は二次公募が受付中

ZEH+改修実証支援事業は、既存戸建をZEHより高い断熱・省エネ水準(断熱等性能等級6以上、一次エネルギー消費3割減)まで改修する工事への補助。補助率は対象経費の3分の1で、上限は寒冷地の1〜4地域が400万円/戸、5〜8地域が300万円/戸。SIIに「既存改修」区分で登録されたZEHビルダーかプランナーが改修の設計か施工に関わることが申請の要件になる。一次公募は5月14日10時に始まり8月14日17時で受付を終えた。二次公募は8月24日10時から始まり、単年度案件は10月30日、複数年度案件は11月27日17時が締切。一次公募に間に合わなかった案件と、二次公募からの新規案件がここへ回る。

優良木造建築物等整備推進事業は中大規模木造が対象

国土交通省の「優良木造建築物等整備推進事業」は、主要構造部に木材・木質材料を使う中大規模建築物を対象にした補助金。共同住宅・事務所は地階を除く階数4以上または延べ面積3,000㎡超、それ以外の非住宅は地階を除く階数3以上で耐火・準耐火構造が求められる規模に限る。評価事務局は9月10日、令和8年度第2回募集(普及枠のみ)を始めた。応募期間は9月10日から10月16日17時必着で、採択時期の目安は11月下旬。

補助上限額は1件2億円。調査設計計画費は木造化にかかる費用の2分の1以内、建設工事費は木造化した場合としない場合の差額(掛増し費用相当額)の3分の1以内を補助する。掛増し費用相当額の算定が難しい場合は、建設工事費全体の7%以内とする「全体計算方式」も選べる。新築は住宅部分でZEH水準、非住宅部分でZEB水準の省エネ性能を満たす必要がある。個人の住宅リフォームには使えない事業者向けの枠組みだが、中大規模の木造プロジェクトに構造材・木質建材を納める工務店・商社には見積の前提になる。