デンソーとコロナは2026年5月20日、家庭用ヒートポンプ給湯機(エコキュート)の一部機種を対象に無料点検・修理を実施すると発表した。まれにヒートポンプユニット内の圧縮機が塩分などによる腐食で破損し、沸き上げ運転中にユニット本体の変形に至る可能性があることが分かったため。これまでに発煙・発火や人的被害などの事故は報告されていない。対象は両社の受付分を合わせて25万5550台にのぼる。

対象のブランドと台数

受付窓口は事業者ごとに分かれる。コロナが受け付けるのは、コロナ・ユーリッチ・トヨタホームの3ブランド計51機種で、2010年4月から2017年4月に製造したヒートポンプユニット24万629台。

ブランド 対象機種 点検対象製造期間
コロナ CHP-4510A ほか計30機種 2010年4月〜2017年4月
ユーリッチ CFH-4510A ほか計19機種 2010年4月〜2017年4月
トヨタホーム CHP-T4510A-5、CHP-T4510A-53 の2機種 2010年4月〜2017年4月

デンソーが受け付けるのは、経済産業省のリコール情報によると次の10ブランド・計1万4921台。給湯機本体の製造事業者はブランドごとに異なる。

ブランド 給湯機の製造事業者 販売期間 対象台数
デンソー デンソー 2013年11月〜2015年8月 153台
トクラス デンソー 2014年3月〜2016年4月 280台
トヨタホーム デンソー 2012年2月〜2015年12月 1,191台
ユノカ キューヘン 2010年7月〜2017年2月 10,122台
ユノエース 四変テック 2010年9月〜2016年11月 1,172台
Chuki 中国電機製造 2010年10月〜2012年7月 370台
シャープ シャープ 2013年2月〜2015年9月 180台
YAZAKI、OMソーラー、三井ホーム 矢崎エナジーシステム 2011年2月〜2017年12月 1,453台

点検・修理の内容と使用上の注意

点検では、ドレン排水の処理状況と圧縮機の腐食状況を確認し、防音材を対策品に交換する(トクラス告知)。点検・修理が済むまで給湯機は使い続けられるが、両社ともヒートポンプユニットの作動中は安全のため近づかないよう求めている。

対象かどうかはヒートポンプユニットの品番で特定する。コロナの告知によると、貯湯ユニットの品番や、保証書・取扱説明書に記載のシステム品番からも特定できる。

受付の電話は、デンソー・トヨタホームブランドが0120-800-404、コロナ受付分(コロナ・ユーリッチ・トヨタホーム)が0120-015-270で、いずれも9時から17時(7月以降は平日のみ)。トクラス・ユノカなどその他のブランドにはそれぞれ専用の窓口があり、経済産業省のリコール情報ページに一覧がある。インターネット受付はデンソーが専用サイト、コロナが公式サイトの受付フォームで受け付けている。

施工済み物件への影響

対象の製造・販売期間は2010年から2017年で、この時期に新築やオール電化リフォームで引き渡した物件の給湯機が該当し得る。トヨタホームは該当機種の購入者にダイレクトメールを送って受付登録を案内しており、メーカー側から施主へ直接連絡が届く体制になっている。一方で対象は10を超えるブランドに分かれ、窓口も受付事業者ごとに異なるため、施主から施工店への問い合わせに答える際の確認先は、各社の告知と経済産業省のリコール情報ページ(ブランド別の窓口一覧)になる。