木造注文住宅のアエラホーム(東京都千代田区)が7月16日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債は債権者約564名に対して約61億6100万円で、内訳は金融機関4名と取引業者等約560名(いずれも2026年5月期決算時点)。全国で「アエラホーム」「クラージュ」「プレスト」のブランドで注文住宅を手がけてきた中堅が、資金繰りに行き詰まった。

売上はピークの4分の1に

創業は1963年で、1984年に法人化した。高気密と高断熱を売りに全国へ展開し、2013年3月期には売上高約210億2200万円をあげていた。その後は引き渡し棟数の減少で減収が続き、2026年5月期の売上高は約55億5800万円とピークの4分の1近くまで縮んだ。5期連続の最終赤字で債務超過に陥り、資金繰りが悪化していた。

施主の契約はスポンサーが引き継ぐ

東証グロース上場のロゴスホールディングスがスポンサーに就く。すでに受注した注文住宅の建築工事はロゴスホールディングスが引き継いで完工させる予定で、施主との契約が中止されたり終了したりすることはないと、アエラホームは公表している。工事中の物件の引き渡しは続く見通しになる。

取引先の与信への影響

民事再生の対象になるのは、施主でなく債権者だ。取引業者等約560名が名を連ねており、資材を納めていた建材商社やメーカー、下請けや協力会社の売掛債権は再生手続きの中で扱われる。アエラホームや同種の中堅ハウスメーカーと取引がある商社は、売掛金の回収可能性と与信枠を点検する対象になる。工務店にとっては、同じ木造注文住宅の中堅が再生に入ったこと自体が、受注環境と協力会社の連鎖の目安になる。物価高倒産が建設業で半期として過去最多に達したなかでの一件で、取引先の資金繰りを見る目線は当面続く。

確認先: アエラホーム倒産速報(帝国データバンク)TSR速報(東京商工リサーチ)