パナソニック HVAC & CCが8月4日、家庭用自然冷媒ヒートポンプ給湯機「エコキュート」の寒冷地モデル4シリーズ26機種を10月10日に発売すると発表した。26機種のうち20機種に、直径1マイクロメートル未満の泡を出すウルトラファインバブル機能が付く。

発売する4シリーズ

シリーズはFP、F、EK、LSの4つ。ウルトラファインバブルを載せるのは、このうち20機種にあたる。泡の直径は1マイクロメートル未満で、パナソニックは毛穴の約0.3mmより小さいため水まわりのピンク汚れや皮脂汚れが落ちやすいと説明している。

型番別の内訳と希望小売価格は公表されていない。商品ラインアップのページに寒冷地向けとして並ぶのはFPシリーズ、Fシリーズ、LSシリーズの3つ(いずれも貯湯容量460Lと370L)で、今回名前の挙がったEKシリーズはまだ載っていない。

リモコンの設定で、契約している電気料金メニューに合わせて沸き上げの時間帯を選べる。設定した内容はアプリ「スマホでおふろ」から確認できる。

使える外気温の範囲

寒冷地モデルは、気温がマイナス10℃を下回る地域に向けた仕様。貯湯ユニットに凍結予防ヒーターを内蔵し、外気温マイナス25℃でも約80℃の高温沸き上げができる。

ただし外気温がマイナス20℃を下回る地域では、屋内設置用タイプを使い、貯湯ユニットを屋内に置くことになる。この場合はタンクの全量を沸き上げられないことがあるとパナソニックが注記している。屋内に貯湯ユニット分のスペースが要る点が、マイナス20℃を境に変わる。

給湯省エネ2026事業の補助額との関係

パナソニックは、4シリーズとも給湯省エネ2026事業の補助対象になるとしている。同事業の公式サイトによると、エコキュートの補助額は1台あたり基本額が7万円、性能加算が3万円で、合わせて10万円が上限。

基本額の要件は、省エネ法のトップランナー制度で2025年度目標基準値以上の性能を持ち、インターネットに接続でき、翌日の天気予報や日射量予報に連動して昼間の時間帯へ沸き上げをずらす機能があること。おひさまエコキュートもこの枠に入る。

年間給湯保温効率:1年を通して給湯と保温に使った熱量を、その間の消費電力量で割った値。JIS C 9220で測り方が決まっている。

目標基準値は、想定世帯と貯湯容量、一般地か寒冷地かで10区分に分かれる。寒冷地の区分は一般地より低く設定されている。

区分 想定世帯 貯湯容量 仕様 目標基準値
A 少人数 一般地 3.0
B 少人数 寒冷地 2.7
C 標準 320L未満 一般地 3.1
D 標準 320L未満 寒冷地 2.7
E 標準 320L以上550L未満 一般地 3.5
F 標準 320L以上550L未満 寒冷地 2.9
G 標準 550L以上 一般地 3.2
H 標準 550L以上 寒冷地 2.7
I 多缶 一般地 3.0
J 多缶 寒冷地 2.7

性能加算の3万円は、基本機種と比べてCO2排出量が5%以上少なく、目標基準値に0.2以上を上乗せした性能値を満たす機種が対象。標準世帯で貯湯容量320L以上550L未満の寒冷地仕様なら、基準値2.9に対して3.1以上が加算の線になる。

パナソニックはFシリーズについて、寒冷地の年間給湯保温効率(JIS)を3.2に高め、最高補助金額の対象になると説明している。

確認先: パナソニックのトピックス(2026年8月4日)給湯省エネ2026事業の対象機器の詳細