LIXILが10月30日、2027年3月期の中間決算(2026年4〜9月)を発表した。売上収益は7,624億円で前年同期比3.6%増えたが、本業のもうけを示す事業利益は55億円で67.3%減った。最終損益は45億円の赤字(前年同期は33億円の黒字)。アルミ地金と資材の値上がりが第2四半期から本格化し、サッシなどハウジングテクノロジー事業(LHT)の利益をほぼ失った。

項目 2026年4〜9月 前年同期比
売上収益 7,624億6,100万円 +3.6%
事業利益 55億1,000万円 △67.3%
営業利益 63億7,400万円 △44.1%
親会社所有者帰属の中間利益 △45億8,900万円 赤字転落

サッシ事業の事業利益は122億円から10億円に

事業別では、水まわりのウォーターテクノロジー事業(LWT)が売上4,227億円、事業利益228億円で増収増益だった。サッシ・エクステリア・ビル外装のLHTは売上2,523億円、事業利益10億円で、前年同期の122億円から112億円減った。キッチン・洗面化粧台・インテリア建材のリビング事業は売上1,033億円、事業利益22億円で減益だった。

事業 売上収益 前年同期 事業利益 前年同期
LWT(水まわり) 4,227億円 3,928億円 228億円 205億円
LHT(サッシ・エクステリア・ビル) 2,523億円 2,591億円 10億円 122億円
リビング(キッチン・内装) 1,033億円 1,003億円 22億円 34億円

会社は、LHTの国内事業でリフォーム向けの売上が低調だったこと、原材料・資材価格の高騰を一部しか価格改定で補えなかったこと、前年にあった在庫評価益がなくなったことを減益要因に挙げている。LHTのうちビル事業は売上406億円で15億円の赤字、ビル事業を除くLHTは売上2,118億円、事業利益26億円(利益率1.2%)だった。

購買市況で179億円の減益、値上げは8月と10月以降

全社の事業利益の増減では、購買市況の悪化が179億円の減益要因で、うちLHTが112億円を占めた。アルミ価格(ロンドン金属取引所の3カ月先物)は6月2日に1トン3,752ドルの最高値をつけ、9月30日は2,678ドルだった。国内事業の事業利益は前年同期から115億円(46%)減った。

会社は追加の価格改定を8月と10月以降に実施するため、上期の効果は限られたと説明している。通期計画では、売価とミックスの改善で417億円の増益、コストの増加で442億円の減益を見込み、上期の進み具合はそれぞれ22%と40%だった。下期は価格改定とコスト削減で市況の悪化を打ち消す計画だが、販売数量への影響は注意が要るとしている。

商品別では住宅サッシとビルサッシが減収

商品 2026年4〜9月 前年同期比
衛生機器 595億円 +5.6%
うち水栓金具 150億円 +6.9%
バスルーム 472億円 +2.4%
タイル 142億円 △0.9%
住宅サッシ 905億円 △4.2%
エクステリア 507億円 +5.5%
ビルサッシ 406億円 △12.1%
キッチン 509億円 +2.7%
洗面化粧台 191億円 +7.9%
インテリア建材 274億円 △0.5%

水まわりは、第1四半期に中東情勢による供給不安で新築向けの出荷を優先したが、第2四半期にリフォーム向けの売上が戻った。7〜9月だけで見るとバスルームは9.7%増、衛生機器は7.4%増だった。住宅サッシは補助金の対象となる商品の売上が低調で、4〜6月の3.6%減に続き7〜9月も4.8%減った。

国内のリフォーム向け売上は1,940億円で前年同期並み(0.1%減)、国内売上に占める割合は48%だった。事業別ではLWTが4%増、リビングが4%増、LHTが5%減。会社は下期について、水まわりのリフォーム売上の回復が続き、LHTは季節的に売上が増える10〜12月期に補助金対象商品でリフォーム売上が戻るとみている。

通期予想は据え置き

通期予想は売上収益1兆6,000億円(前期比5.9%増)、事業利益450億円(16.9%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益120億円で、変えていない。中間配当は予想どおり1株45円とした。中東情勢と下期の需要期に備えて在庫を一時的に積み増しており、棚卸資産は3月末の2,613億円から2,808億円に増えた。

確認先: 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算説明資料(LIXIL)