シャッター・ドア大手の三和シヤッター工業を傘下に持つ三和ホールディングスが10月30日、2027年3月期の通期業績予想を下げた。営業利益は810億円から720億円へ90億円(11.1%)、純利益は600億円から450億円へ150億円(25.0%)減らす。売上高6,770億円は変えていない。国内事業は堅調で、米州と欧州の不振と構造改革費用が下方修正の理由になった。
| 通期予想 | 修正前 | 修正後 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,770億円 | 6,770億円 | 6,607億円 |
| 営業利益 | 810億円 | 720億円 | 791億円 |
| 経常利益 | 825億円 | 740億円 | 806億円 |
| 純利益(親会社株主帰属) | 600億円 | 450億円 | 598億円 |
中間期は増収減益、国内は増益
同日発表した中間決算(2026年4〜9月)は、売上高3,173億円(前年同期比2.6%増)、営業利益293億円(12.9%減)、純利益221億円(16.3%減)だった。
| 地域 | 売上高 | 前年同期比 | 営業損益 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 1,354億円 | +2.1% | 155億円 | +8.1% |
| 北米 | 1,155億円 | △0.1% | 146億円 | △20.5% |
| 欧州 | 615億円 | +11.4% | △7億円 | 16億円悪化 |
| アジア | 50億円 | △13.1% | △1億円 | 悪化 |
国内事業は、コスト上昇に合わせた売価転嫁が浸透し、メンテナンス・サービスと、高速シートシャッター「クイックセーバー」などの環境対応製品が伸びた。原材料などのコストは増えたが、営業利益率は10.8%から11.5%に上がった。期初予想と比べると、売上は1.2%下回り、営業利益は3.8%上回った。
北米は関税に対応した値上げを進めたものの、住宅市場の低迷で数量が減り、一部の工場で出荷が遅れた。ドル建ての売上は7.1%減、営業利益は26.0%減った。欧州も主要市場の回復が遅れ、ユーロ建てで2.3%の減収だった。
国内のシャッター・ドアは数量減を値上げで補う
会社は国内事業の課題として、着工の後ずれや延期で重量シャッターやビル・マンションドアなどの主力商品の数量が減っていることを挙げた。大型の都市開発物件の竣工は2025年度が山と見ていたが、建築コストの高騰と職人不足による工期の長期化や計画の中止で、2028年度以降にずれ込んでいるという。非住宅の着工床面積は、中期経営計画を立てた時点で2025年度1.0%増と見ていたが、実際は6.6%減だった。中東情勢による供給網の混乱と調達コストの上昇も挙げている。
これに対し、会社は数量と価格のバランスを重視した受注、継続的な売価転嫁、防水シャッターなど水害対策商品の拡販、メンテナンス・サービス売上の比率を20%以上に高めることを方針に掲げた。供給面では、三和EX新潟工場でドアの生産能力を高め、間仕切りの三和システムウォールが九州工場を開いた。トイレブースは内製化を進めて生産拠点を広げている。
国内事業の通期予想は売上高2,946億円(前期比1.1%増)、営業利益391億円(0.1%増)で、期初予想を据え置いた。営業利益率は13.3%を見込み、2027年度の中期経営計画の目標を前倒しで上回るとしている。



