住宅用のらせん階段で、センターポールが⌀76.3mmまで細くなった。カツデンが室内用スチール製シースルー階段の新商品2点と、手すりと段板の新バリエーション4点をラインアップに加え、これらを載せた別冊カタログ「STAIRCASE COLLECTION 2026」を9月14日に発行して全国で配布を始めた。
らせん階段「ARMS Spiral」
ARMS Spiral は、特許を取得したアーム構造で柔軟さと強度を両立させたシースルーらせん階段。センターポールは外径76.3mm、肉厚2.8mmのSTK400鋼管で、構造体より段板に目線が行く段板勝ちの納まりにしている。
従来のらせん階段で固定だった蹴上寸法を自由設計にした。段数と1段目の位置を動かせるため、階高と間取りに合わせて納まりを詰められる。
手すりはミニマム格子、シングル格子、FB横桟、丸鋼横桟、FB縦格子の5種類から選ぶ。FB縦格子は2連層階段には対応しない。踊場だけは厚さ5mmのフロート強化ガラスも選べる。本体色は5色、木製段板色は6色で、段板はF☆☆☆☆のゴム集成材にウレタン系塗装。
吊り階段「FRIS β」
FRIS β は、既存の吊り階段「FRIS」で⌀25.4mmだった吊りロッドを⌀13mmまで細くした後継。材質はSS400の丸鋼で、細くしても鉛直荷重に耐える強度を確保したとしている。
FRISからの変更は3点。段板カバーを廃止し、上部固定部をスリム化し、廻り段板の形状を改善した。構成部材を見直してコスト面にも配慮したとしている。
吊りロッドはシングル格子とダブル格子の2仕様。ダブルはロッド本数を2倍にして隙間を小さくする。
手すりと段板の追加分
| 商品 | 追加された内容 | 寸法 |
|---|---|---|
| FB縦格子(手すり) | 従来の縦格子手すりでは付かなかった側桁の階段にも設置可能 | 見付6mm |
| ノイズレス壁付け手すり | 細径パイプと小型ブラケットの組み合わせ | ⌀19.1mm、⌀25.4mm |
| Gradea スチール箱段板 | 木材では出しにくい質感のスチール製箱段板 | 公表なし |
| 極厚段板 | 要望の多かった厚板化に対応 | 標準88mmから120mmまで選択 |
カタログの価格は非公表で、図面と価格表は無料の会員登録でダウンロードできる。取引は施工店経由で、施主への直接販売はしていない。見積は平面図と階高の分かる矩計図、希望仕様を営業担当へ送る形。防火地域はオプションのスチール製耐火裏板で対応する。
確認先: カツデン 公式お知らせ
物流施設の鉄骨柱にCLTの根巻
高島、三菱地所、MEC Industryの3社が、国産CLTパネルを使った柱保護根巻「KiNEMAKI」を10月8日に販売開始した。木材利用促進の日に合わせた発売で、物流施設で鉄骨柱の柱脚部をフォークリフトとの接触から守る部材。現場打ちのコンクリート根巻に代わる乾式工法の選択肢になる。
従来のコンクリート根巻は配筋から型枠、打設、養生、脱型、表面補修と工程が続く。KiNEMAKIは工場で作ったCLTパネルを現場でボルト接合して組み立てるため、型枠の組立と解体、養生、表面補修の工程が落ちる。CLTパネルは同体積の鉄筋コンクリートに比べて重量が5分の1以下(日本CLT協会調べ)で、搬入と現場での取り回しが軽くなる。床面に土着しない構造で、破損したときは1面だけ交換でき、軽微な損傷は木材用パテで部分補修できる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用素材 | 国産CLT材、緩衝材、耐火被覆材 |
| CLT材規格 | 90mm(3層3プライ)、JAS材 |
| 材料重量(250mm角鉄骨柱用) | 勝ちパネル 約21.1kg/枚、負けパネル 約13.8kg/枚 |
| 仕上げ | 水性塗料を塗布 |
| 販売窓口 | 高島 建材事業本部 建設事業統括部(工事請負) |
耐衝撃性は試験で確認している。フォークリフトが最高速度14.5km/hで衝突したときに想定される衝撃荷重を大きく上回る145kNの荷重を与え、想定の約3倍でも鉄骨柱の保護性能を確認したとしている。CLTパネルの内側に緩衝材と耐火被覆材を重ねた多層構造で、衝突したフォークリフト側のダメージも抑える狙い。
先行採用は三菱地所の物流施設「ロジクロス三郷」で、2026年8月31日に竣工した。炭素固定量は、250mm角鉄骨柱用を50本使った場合で約6.96立方メートルの国産CLT材を使い、CO2換算で約4.2t分に相当するとしている(林野庁のガイドラインによる算出)。
3社の役割は分かれている。企画立案は三菱地所、CLTの調達と製品の製造加工はMEC Industry。高島が販売窓口として工事を請け負い、CLT以外の資材調達と商品開発の技術支援も担う。製品は三菱地所と高島が特許、意匠、商標の登録を出願済み。
確認先: 高島 公式プレスリリース



