岡部が、型枠工事に使う金物2製品を10月5日に発売した。スラブ床型枠を支える大引き材を梁側に掛けて預ける「スラブダンドール」と、壁付き梁の底型枠を受ける「ソコウケタイ」。どちらも型枠大工工事業者の現場の要望をもとに開発したもので、人手不足と作業員の高齢化で重くなった労務負担を、作業人数と資材重量の両面から減らす設計になっている。価格と納期は公表されておらず、同社の営業推進グループが問い合わせに応じる。
大引き材の設置を1人でこなすスラブダンドール
大引き材:スラブ(床)の型枠を支える横材で、その上に根太材を並べて合板を張る。スラブダンドールは、この大引き材の端部に取り付けて梁側の上部に預ける掛け金物。従来は2人1組で両端を持ち上げていた設置作業を、片側を金物に預けることで1人で進められる。
施工は、金物を付けた側の大引き材を梁側上部に乗せ、反対側を持ち上げて脚立などに仮置きし、そこから大引き材を持ち上げてパイプサポートを立てて調整する順。取り付けと取り外しは手動でできる。特許取得済み。
| タイプ | 適用根太材 | 適用大引き材 | 単位質量 |
|---|---|---|---|
| 48.6用 | 桟木、丸パイプ(Φ48.6) | 90角 | 1.2kg |
| 60-90用 | 桟木、角パイプ(60角) | 90角 | 1.3kg |
| 60-60用 | 桟木、角パイプ(60角) | 角パイプ(60角) | 1.1kg |
パイプサポートを使わずに梁底型枠を受けるソコウケタイ
ソコウケタイは、壁付き梁の梁底型枠を支える受け金具。従来はスラブの上から重いパイプサポートを下ろして底部型枠を支持していた。この金具は壁型枠の上端に組んだ外端太(横端太)に固定して底型枠を受けるため、パイプサポートの建て込みが要らない。上下の調整は工具で行い、底型枠には釘止めできる。こちらも特許取得済み。
取り付けは、壁型枠を締める「フォームタイ」(セパレーターと端太材を締結する金具。岡部の登録商標)に差し込んでナットで固定し、高さを合わせる2手順。
| タイプ | 適用バタ | 許容荷重 | 単位質量 |
|---|---|---|---|
| 48.6用 | Φ48.6 | 1.0kN(100kgf) | 1.2kg |
| 50用 | 50角 | 1.0kN(100kgf) | 1.3kg |
| 60用 | 60角 | 1.0kN(100kgf) | 1.3kg |
表にないサイズは受注生産。適用範囲は底型枠長さ100〜180mm(調整範囲80mm)、底型枠から上段セパレーターまでの高さ250〜300mm(調整範囲50mm)で、外端太への取り付けピッチは600mmを基本に900mmまで。
梁底型枠を外せる時期
ソコウケタイのカタログは、型枠の存置期間として日本建築学会「JASS 5 鉄筋コンクリート工事標準仕様書」(2022年版)9.10を引いている。壁付き梁で壁に隣接する支保工はせき板と同じ扱いになり、所要圧縮強度F0=5N/mm²で取り外してよい。ただし一部に開口部がある場合、その直下の梁支保工は一般の梁部材と同じ扱いを受ける。
確認先: 岡部 ニュースリリース(2026年10月5日)。



