ウッドワン(広島県廿日市市、社長は中本祐昌氏)が9月4日、突板を壁紙のように貼れる内装材「不燃突板クロス kiori(キオリ)」を発表した。受注開始は9月14日で、販売地域は全国。

突板:丸太を薄くスライスした化粧用の板。kioriは0.2〜0.3mmにスライスした突板を不燃バッキングシートと一体化させ、クロスの厚みに収めている。表面は木の細胞繊維がそのまま残るため、木目を印刷したシートには出ない照りと陰影が出て、木の香りも残る。

寸法と価格

項目 kiori(糊施工) kiori(粘着タイプ)
総厚み 0.27〜0.36mm 0.30〜0.42mm
サイズ 長さ2,430mm・2,730mm×幅910mm 長さ2,430mm・2,730mm×幅910mm
対応下地 プラスターボード、ケイカル板など 鉄板、アルミ材などにも対応

販売価格は1枚あたり17,200円から74,700円で、消費税と施工費は含まない。品番ごとの設計価格は商品情報ページの一覧表に載る。長さは設計側の指定で特注製作にも応じる。

不燃材料として扱える条件

石膏ボード厚さ12.5mm以上や金属板といった法定不燃材の上に施工した場合に、国土交通大臣認定の不燃材料として扱える。kiori単体で認定を取っているのではなく、不燃下地との組み合わせが条件になる。内装制限がかかる商業施設やホテル、公共建築のほか、一般住宅にも使える。

これまで内装制限のかかる部屋で本物の木を使うには、不燃基材を使ったパネル材が必要だった。パネルは曲面に追従しないため、円柱やR壁、折り上げ天井や階段コーナーの曲面部は木質化の対象から外れるか、現場加工と物流のコストが上がる。kioriは木目と平行な方向であれば折り曲げられるので、そうした細部にも貼れる。

施工はクロス職人の手順のまま

内装クロス用の糊付け機械に通して石膏ボードに直接貼れる。下地施工と割付が要らず、粉塵もほとんど出ないため大がかりな養生を組まずに済む。ウッドワンは工期の短縮とトータルコストの削減につながるとしている。表面はウレタン塗装で、塗布量を抑えて無塗装に近い手触りにした。継ぎ目のフィンガージョイントは、目地が目立ちにくい意匠処理を施している。

色柄44種の内訳

標準の色柄は44種で、木そのものの色を生かした自然素材が33種、着色して仕上げた工芸調が11種。

系統 主な樹種
自然素材 杉集成材、桧集成材、ホワイトアッシュ、シルバーハート、松、ブナ、オーク、ニヤト、サペリ、マコレ、ハードメープル、栂、ナラ、タモ、杉銘木、アメリカンチェリー、レオ、マホガニー、レッドレオ、ウォールナット、桧銘木、レッドガム、チーク、シカモア
工芸調 ホワイトアプリコット、ホワイトオーク、ブラックウェンジ、ホワイトアッシュ、グリーンアプリコット、シルバーアプリコット、ホワイトゼブラウッド、ローズウッド、ブラウンエボニー、シオジ、ウエンゲ

同じ樹種でも柾目と板目で別品番になり、ナラは節あり品と節無し品が分かれる。色柄はグループ1からグループ5に分類されている。

オーダー対応の最小ロット

木目を残したまま色を調整するオーダーカラーは5枚から受ける。指定地域の木材を使った製造は200平方メートルから。

確認先: ウッドワン ニュースリリース(2026年9月4日)